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変化の風:世界最大の洋上風力タービンが重要なマイルストーンを達成

レベッカ・オリバー

昨年秋、オランダのロッテルダム港にある大水深ターミナルにタワー状の構造物がそびえ立ちました。これは船荷の積み降ろしを目的としたものではありません。現存する洋上風力タービンでは世界最大の発電容量を誇る「Haliade-X(ハリアデ-X) 12 MW」のプロトタイプです。GEリニューアブルエナジーのエンジニアが建設し、タイム誌が2019年で最高の発明品の一つとして選んだこのタービンは、世界中での導入に先駆けた試験段階にありました。具体的には、2021年下半期にタービンを顧客へ供給するために必要な認可である型式認証の取得にGEリニューアブルエナジーは取り組んでいたのです。

この巨大な風車はまさに市場展開に向けた大きな一歩を踏み出しました。GE リニューアブルエナジーは6月18日、ノルウェーに拠点を置く国際的な第三者認証機関「DNV-GL」がこの風力タービンに対して暫定的な型式認証を付与したと発表したのです。

この2段階の型式認証のプロセスでは、認証機関がタービンの構成部品から完全なプロトタイプまで(設計、試験および製造を含む)の評価を行います。DNV-GLは、関連資料や記録の徹底的な評価を行い、Haliade-Xを認証しました。この一段階目の型式認証は、安全性に問題がないことの証明になり、獲得するとGEが風力タービンをプロトタイプから量産型に移行することが可能になる重要なマイルストーンなのです。

GEリニューアブルエナジーで洋上風力部門CEOを務めるジョン・ラべルは、この認証について「Haliade-X 12 MWの設計上の耐久性を証明するものであり、当社のプラットフォームの特性を信用してくださる多くのお客様に強い確信をもたすものとなります」と述べています。

上部画像:現在稼働中の洋上風力タービンのうち世界最大の発電量を誇る「Haliade-X 12MW」 上部画像の出典:GE リニューアブルエナジー

実際に、Haliade-Xは一部の顧客からすでに高い関心を集めています。持続可能エネルギー企業「Eneco」は、ロッテルダム港のプロトタイプで発電された電力の購入契約を12月に締結しました。本タービンは、11月に稼働を開始してからその世界記録を更新しており、12月には風力タービンによる24時間の発電容量としては過去最高となる288メガワットアワーを記録しました。

現在、初期生産の承認を受け、初期ロットのHaliade-X 12 MWタービンにはすでに顧客から引き合いがきています。デンマークの業界パイオニアであるØrsted(エルステッド)は、米国の1,220メガワットの電力を発電する巨大な洋上風力ファーム2拠点へ導入予定であり、さらに英・北海沖にある発電容量3.6ギガワットのDogger Bank風力発電所への導入は世界最大の洋上プロジェクトとなる見通しです。これらのプロジェクトが実現すれば、Haliade-Xは、米国および英国における500万世帯以上に電力を供給することになります。

GE リニューアブルエナジーは「Haliade-Xプラットフォームの革新と改善および新機能の導入を継続して行っていきます」、とラべルは述べます。Haliade-Xの長さ107mという巨大なブレードについては、英国のボストンおよびブライスの施設で試験を重ね、今年下旬に完全な型式認証が取得される予定です。これはフランスのサン=ナゼール工場での量産化に必要な認可となります。

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