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風が吹くところに。。。:ニューメキシコ州の巨大風力発電プロジェクトが運転開始

トーマス・ケルナー

「アメリカ西部」と聞いてイメージすることといえば「チャンス」「新たな始まり」そして「can doの精神」ではないでしょうか。米国ニューメキシコ州で現在行われている風力発電プロジェクトは、これらのイメージに新たな一面を加えています。

米国南西部の電力会社パターン・エナジー・グループ社(The Pattern Energy Group)は先日、同社のウェスタン・スピリット・ウィンド(Western Spirit Wind)プロジェクトが発電を開始したことを明らかにしました。このプロジェクトは、ニューメキシコ州中部の4カ所の風力発電所で合計1,050MWの再生可能エネルギーを発電し、59万世帯をまかなうのに十分な電力を生み出します。1年余りをかけて完成したこのプロジェクトについてニューメキシコ州選出のマーティン・ハインリッヒ(Martin Heinrich)上院議員はつぎのように述べています。「このプロジェクトによって、ニューメキシコ州のエネルギー地図は文字通り一変し、クリーンな電気で我が国の電力供給に貢献できるようになりました。」

2021年1月、パターン・エナジー社はウェスタン・スピリット・プロジェクト向けにGE製風力タービンを採用しました。定格出力2.3〜2.8MWのGE製風力タービンを377基設置しています。これらの風力タービンは、4カ所の発電所ごとにそれぞれの立地で捕らえられる風量を最適化するために、さまざまな高さのタワー上に設置されています。

GEの2MWクラス陸上風力発電プラットフォームは2015年の導入以来、合計で20GW以上の設備容量を生み出しています。このタービンは既に世界10カ国、アメリカ国内では23州で稼働しています。

ところで、設備容量20GWとはどのような規模でしょうか。5年間で1億2,000万トンのCO2排出を回避し、全世界で1,290万世帯分の電力をまかなうことができる容量です。

「GEはウェスタン・スピリット・プロジェクトにおいてパターン・エナジー社と協働し、予定よりも早く377基のタービンを安全に納入・設置し、お客様とのお約束を果たせたことを嬉しく思います」とGEリニューアブルエナジーのシニアプロジェクトマネージャーを務めるダニエル・グリーン(Daniel Greene)は述べています。

GEの2MWクラス級陸上風力発電プラットフォームは2015年の導入以来、合計で20ギガワット(GW)以上の設備容量を生み出しています。このタービンは既に世界10カ国、アメリカ国内では23州で稼働しています。トップ画像および画像提供:パターン・エナジー社

GEの2MWクラス陸上風力タービン群の最新仕様は、より強い風を安定的に捉えるためローターの大きさとタワーの高さを引き上げました。また遠隔でモニタリングできるデジタル制御システムも備えています。このプラットフォームの製品ラインを管理・担当するケラン・ディッケンズ(Kellan Dickens)は次のように語ります。「私たちはシンプルに、お客様に最もふさわしいテクノロジーを導入し、リーン方式によるアプローチを基本理念に、品質と施工にフォーカスを当ててきました。私たちはこれまで、お客様の声に耳を傾けることで強い絆を築いてきました。その積み重ねの結果、私たちの歴史の中で最も成功したタービン・プラットフォームの一つが誕生したのです。」

パターン・エナジー社はさらに、ロサンゼルス、サンフランシスコ湾沿岸地域、ニューメキシコ州ロスアラモスの電力会社数社と電力購入契約を締結したことも発表しました。同社はプレスリリースで次のように述べています。「ウェスタン・スピリット・ウィンド・プロジェクトによって生成される風力発電は、太陽光発電が稼働できない天候時や時間帯を補完する特徴があるほか、通常であれば24時間いつでも電力を供給できます。つまり、ウェスタン・スピリットの風力発電は、米国西部のエネルギー市場に多様化をもたらします。たとえば、電力需要が高いものの太陽光発電が弱くなる夕暮れ時の電力供給に役立つでしょう。」

また、パターン・エナジー社によると、このウェスタン・スピリット・ウィンド・プロジェクトはプロジェクト地域内の3つの郡と2つの学区に年間300万ドル(約3億4千万円)相当の経済効果が見込まれています。

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