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大物同士の合体:ボーイング、世界最大の双発機に世界最大のGE製ジェットエンジンを搭載

ボーイングは、世界最大のジェットエンジン、GE9Xを搭載した世界最大の双発機、777Xの写真を初公開しました。同機は今年、初飛行を予定しています。

ボーイングは777Xについて、「競合機種と比べて燃費が12%良く、運航コストが10%低い、世界で最も効率の良い双発機となるでしょう」と述べています。機種は777-8と777-9の2機種あり、より大型の777-9型の搭乗人数は400~425名で、最長飛行距離はニューヨーク-ハノイ間を超える8,745マイル(約14,074km)です。777-8型の搭乗者数は350~375名で、10,000マイル(約16,093km)を飛行できます。これは現在世界最長の飛行距離であるシンガポール-ニューヨーク間を優に越えています。

GE9Xエンジンもすばらしいものです。直径はボーイング737の胴体とほぼ同じで、11フィート(約3.4メートル)以上あります。エンジンは、先進炭素繊維複合材料で作られた16本のファンブレードや、3Dプリンターで製造されたエンジン内部にある6つの部品、セラミックス基複合材料と呼ばれる耐光・耐熱材料で作られた構成部品からなっています。 このセラミックスは華氏2,400度(摂氏1,316度)もの高温でも使用できるため、GE技術者はエンジンの高温部内の温度を高めることができます。2018年のGEレポートで、GEアビエーションGE9Xプロジェクトの総責任者テッド・イングリングは「このように温度を上げることで性能を更に向上できます」と述べています。

GEは、設計プロセスでも3Dプリンティング(別名 アディティブ製造)を使用しました。「正直なところ、特に開発の初期段階においてアディティブ製造が非常に強力な手法であることを発見しました。設計チームはアディティブ製造によってこれまでよりはるかに早くコンセプトを処理できるようになるのです」とイングリングは述べています。
イングリングのGE9X開発の解説インタビューはこちら (英文のみ)で読むことができます。

トップ画像と上部画像:ボーイングは、世界最大のジェットエンジンGE9Xを搭載した世界最大の双発機777Xの写真を初公開した。同機は初飛行を2019年に予定している。画像提供:ボーイング

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