ロゴ

The Coolest Things on Earth! 「闇へと消える」

「世界で一番黒い物質は、約2億円のイエロー・ダイヤモンドの光ですら遮り、闇へと消してしまいます。」

“The Coolest Things on Earth!”

このコーナーでは、世界中で発表された発明や発見の中からGEが選んだ、いま最も「クール(格好いい、面白い)」なものをご紹介してまいります。今回は、「現時点で最も黒い物質」についてです。

マサチューセッツ工科大学の科学者が「現時点で最も黒い物質」を開発し、約2億円のイエロー・ダイヤモンドに塗りました。MIT Newsは「かなり印象的な光景です:美しい多面体が平坦な虚空の様に見えます」と報告しています。この芸術作品はMITのブライアン・ワードル教授、ワードル教授のエンジニア・チーム、そしてMIT招聘芸術家であるディムット・ストリーブ氏の合作です。先週、ニューヨーク証券取引所で開催されたリデンプション・オブ・ヴァニティ展で披露されました。

ワードル教授は次のように述べています。「芸術以外でも、軌道を回る系外惑星を望遠鏡で探す際の映り込みを除去することができます。黒い素材は光学機器や宇宙科学にも活用できますし、ルネッサンス以前から芸術家も黒色に興味をもって来このました。この新素材は今まで発表されたどんな素材よりも10倍も黒いものですが、『最も黒い』の到達点は今後も変わっていくと思います。いつか誰かが更に黒い素材を見つけ、いずれ背景にある仕組みが分かり、究極の黒色を正しく生み出すことが可能になるでしょう」

MIT Newsによると、垂直配向カーボンナノチューブで作られた箔は「光を99.96%以上吸収する」仕組みであり、「今まで発見された全ての物質よりも10倍黒い」とのことです。研究チームは「塩素でエッチングしたアルミ箔の表面」でナノチューブを培養し、「小さな森の様に」整列させました。

しかし、まだやることはあります。「カーボンナノチューブの『森』はとても黒いことで知られていますが、何故この素材がこれほど黒いのか、その仕組みの解明には至っていないのです。それには更なる研究が必要です」とワードル教授は言います。

メール配信メール配信