ロゴ

GEが第3四半期決算を発表:引き続き好調を維持

10月26日、GEは第3四半期の決算報告を行いました。会長兼CEOを務めるラリー・カルプ(Larry Culp)は受注、利益率、キャッシュフローが改善し、前期につづき今期も好調を維持したことを報告するとともに、今回の決算はアビエーション市場において回復の兆しが継続していることの恩恵を受けている点に触れています。また、GEが引き続き改善に取り組み、リーン方式によってより幅広いマネジメントと財務の活性化が行われたと話しています。さらに、カルプはサプライチェーンの混乱や、陸上風力発電の税額控除(PTC)の延長問題といった課題にも対応していることも説明しました。

そして、投資家に向けてカルプは次のように語りました。「GEは現在も確固たる立場を維持し事業を展開しています。GEは前期に続き今期も好調な業績を重ねましたが、さらに攻勢を強め前進を続けます。長期的な成長と企業の価値をさらに高めるため、これから迎えるチャンスに胸を躍らせています。」

好調な業績を受け、2021年通期の調整後1株当たり利益*見通しを1.80〜2.10ドルに上方修正し、またインダストリアル部門のフリーキャッシュフロー*の見通し幅を従来の35〜50億ドルから37.5〜47.5億ドルへと狭め、下限を上方修正しました。

くわしく見ていくと、GEの第3四半期の新規受注額は221億ドルに伸び前年同期比42%増となりました。これは全事業部門で受注額が伸びたことを反映しており、世界的に需要の回復が継続してビジネスが改善していることに起因しています。インダストリアル部門の既存事業の売上高*は好調と不調の両面を反映しており、これはアビエーション市場の回復に伴いサービス事業が好調だった一方で、サプライチェーンの逼迫を主因として部品の売上げが減収となったことが理由に挙げられます。また、インダストリアル部門の調整後利益率*は270ベーシスポイント増の7.5%となりました。これは多くの事業部門におけるオペレーション改善と、とくにアビエーションおよびパワーの各ビジネスにおける利益率の高いサービス部門の伸びによるものです。さらに、インダストリアル部門のフリーキャッシュフロー*については18億ドル増加しましたが、これは非継続のファクタリングプログラム事業を除き、収益および運転資本が増加したことや、納期遅延されていた航空機が期中に納入されたことによる短期的な増収要因も反映されたものです。

GEの「よりフォーカスを絞った、よりシンプルで強靭なハイテク産業企業」への変革は続いており、中でもGEキャピタル・アビエーション・サービシズ(GE Aviation Capital Services、GECAS)とアイルランドのエアキャップ(AerCap)社との統合は「GEがそれまでのやり方から大きく転換する契機となり、経営のフォーカスをインダストリアル事業に絞るとともに、債務の削減を加速することを可能にします」とカルプは述べています。このディールは11月1日の締結を目標としていますが、これにより世界有数の航空機リース会社が誕生します。GEは今回の統合で得る資金でさらに債務削減を進め、その結果2018年末以降の削減額は約750億ドルに達する見込みです。

GEヘルスケアはAIを搭載したホスピタル・キャパシティ・システム(Hospital Capacity System)を開発しました。このシステムを活用することにより、オレゴン州の臨床医は州内の利用可能なICUベッド数をはじめとする救急医療施設に関する情報にほぼリアルタイムでアクセスできるようになりました。このシステムを巡っては、コロナ禍のさなかにGE製を騙る偽造品すら出回りました。画像提供:ゲッティ・イメージズ トップ画像提供:GEアビエーション

カルプはまた、GEのリーン方式への変革は社内への浸透を深めつつあり、安全性、品質、納期、コスト意識およびキャッシュ創出において有意義で持続的な進歩をもたらし、その影響は製造部門と業務部門の双方において広がっているとも説明しました。最近の好例としては、GEアビエーションのオーバーホールおよび部品修理工場での作業所要時間を10%短縮した実績や、GEスチームパワーにおける請求書の平均処理時間が30%短縮されたことなども挙げられます。リーン方式を巡ってはそれぞれ独自の解釈や考え方がありますが、一言で表すと日本語で「カイゼン」となり、継続的に改良・改善することを意味します。この精神は発電機の工場でも、会計事務所でも、そして家庭でも取り組むことが可能で、日々の作業や業務をより良くしようとする向上心が重要です。

ことし10月、GEは全事業部門で「カイゼンウィーク」を実施しました。そのイベントの中には、実際の業務に最も近い存在であるオペレーターと呼ばれる製造作業に従事する従業員にフォーカスするため、1,600人が参加するものがありました。GEの各事業のCEOを含む全社のリーダー陣が世界各地で160以上のチームに分かれ、製品が製造される「ゲンバ」を視察したのです。

リーン方式はGEがその強みをさらに伸ばすための重要なカギです。自社製品のマーケティング、販売、サービス業務を行うチームの能力をより高めることが既存事業の発展というGEの優先事項ですが、リーンはこれをさらに推し進めることに役立っています。その好例として挙げられるのが、GEが最近カリフォルニア州でわずか42日間で成し遂げたあるプロジェクトです。これは、同州の再生可能エネルギー導入推進を補完すると同時に、カリフォルニア州水資源局のピーク需要管理業務を支援するために、トレーラートラックに積載可能なガスタービンを受注から設置、運転開始までわずか42日間で完了したものです。配備されたこれらのガスタービンはジェットエンジンの技術を転用した産業用・発電所向けの発電機で、わずか数分で起動し電力供給を開始できることからカリフォルニア州の送配電網を力強く支えています。

カリフォルニア州がより高い水準で再生可能エネルギーへの転換を推進する上で、GEガスパワーの航空機エンジン転用型ガスタービンが役立っています。このタービンはジェットエンジンを転用したもので天然ガスを燃料とし、オンデマンドにより数分で発電開始できます。画像提供:GEガスパワー

GEは最近、30近くの事業ユニットで年次戦略レビューを実施し完了しました。四半期ごとの事業レビューを補完する仕組みではあるものの、より長期的な視点に立って実施される一連の戦略レビューが今年は例年にも増して成果をあげ、カルプは「全社にわたる長期的な成長と企業価値の促進に役立つと同時に『Building a world that works』というGEのミッションの実現にも貢献するもの」として評価しました。

また、GEはサステナビリティと効率性を追求した最新技術により、真の意味で「新しい空の旅」を提案することができると考えています。その好例として、GEアビエーションは9月、Catalystエンジンの初飛行を行い成功させました。Catalystエンジンはビジネス機および民間航空機向けターボプロップエンジンとしては50年ぶりに一から新しく設計されたものです。このエンジンにはGEの民間航空機用ジェットエンジン技術と、パイロットがジェット機を操縦しているかのような感覚で操縦できるデジタルエンジン制御技術も組み込まれています。

さらにGEは、プレシジョンヘルスを通じてよりパーソナライズされた効率的な医療を提供するとともに、既存のヘルスケア製品にデジタル技術とAIを組み合わせることも進めています。こうした製品のなかにはGEヘルスケアの新しいクラウドベースシステムであるEdison TruePACSも挙げられます。このシステムの活用で画像診断医が多くの作業や複雑な検査を効率化でき、ひいては診断精度を向上させることにつながるのです。

一方、エネルギー転換におけるGEのリーダーシップは、世界が持続可能な社会を実現する際に直面するトリレンマ(※)に、手頃な価格かつ信頼性のあるエネルギーを提供できることを示しています。事例としては、GEリニューアブルエナジーが開発した超大型風力タービンであるHaliade-XやCypressなどの新しい技術プラットフォームの立ち上げから、最近発表された米国エネルギー省との次世代変圧器プロジェクトであるフレキシブル・トランスフォーマー・プロジェクト(Flexible Transformer Project)、さらには世界で最も効率的なガスタービンの開発に至るまで社内横断的に幅広く挙げることができます。

※エネルギーのトリレンマ:「エネルギーの安定供給(Energy Security)」、「経済効率性(Economic Efficiency)」、「環境への適合(Environment)」の3つを同時に達成する難しさを表す

カルプは最後にこう結びました。「GEにはまだやるべきことがたくさん残っています。そして、私たちは課題に取り組むことで確固たる立場を維持し、グローバル市場でビジネスを行うお客様をサポートし、今後も収益性を伴った高成長とキャッシュ創出にフォーカスを当てていきます。GEのフリーキャッシュフローは今後も二桁台の高い増加が見込まれており、GEの成長を長期的に支えるために今後もより多くの事業機会に資本投入していく予定です。」

* GAAPベースでない財務指標

将来見通しの記述に関する重要情報についてはこちらをご覧ください。

この日本語版は以下の英語版の仮訳です。詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.ge.com/news/reports/third-quarter-earnings-results-strong-performance-continues

メール配信メール配信