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順当な選択:オハイオ州の新発電所がGEの世界最高効率の天然ガスタービンを採用

オハイオ州ガーンジー郡の歴史は、ガラスと深い関わりがあります。郡内にあるケンブリッジ・グラス社製の赤、青、ピンク、紫などの趣のある鮮やかな色あいのガラス製品により、この地域は世界的に知られるようになり、同社の社史によれば「史上最も成功したガラスメーカーの一つ」になりました。一時期は、「自社の炭鉱を操業し、1日当たり50トンの石炭をガラス炉の燃料として消費」していたといいます。ケンブリッジ・ガラス社は1950年代に廃業しましたが、もし現在も存続していたら、この地域に豊富にある別のエネルギー源、天然ガスを活用できたかもしれません。ガーンジー郡はマーセラスとユティカのシェール層地域の中心に位置しており、この地域の地下層には水圧破砕によって開発された膨大な量の天然ガスが埋蔵されているのです。

新たに見つかったこの資源に投資家の注目も集まっています。先頃、非上場の発電会社であるケイスネス・エナジーが、ガーンジー郡に発電能力1,875メガワット(MW)の大規模な発電所を開設すると発表しました。その施設の心臓部に、GE製の世界最高効率のガスタービンが3基採用されることになりました。

ケイスネスによれば、この新設のコンバインドサイクル発電施設は、かつて「Pennsylvania-New Jersey- Maryland Interconnection」と呼ばれた「PJM地域」の150万以上の世帯に電力を供給します。この地域送電ゾーンは、現在メリーランド州からミシガン州までの範囲に広がり、13の州とコロンビア特別区(ワシントンDC)が含まれます

50ヘルツと60ヘルツ両方のマーケットで世界最高効率の発電所に採用されているGEのHA型ガスタービンシリーズのひとつである7HA.02ガスタービンが、この発電所に3基設置されます。他のガスタービンと比較してシンプルな構造のため設置に要する工期が大幅に短縮されるほか、起動に要する時間も業界で最短の水準を実現しており、GEのデータでは、起動後わずか10分で定格出力に到達します。

気候変動と大気汚染への不可欠な対策として拡大する再生可能エネルギーと、現実の電力需要とのギャップを埋める上で、ガス火力発電所は、極めて重要な役割を担います。ガス火力発電所は迅速に起動と負荷変化ができるため、太陽光発電や風力発電で生じる出力変動を平滑化することができます。GEによるガス火力発電市場についての2018年の分析によれば、世界のガス火力発電能力は2040年までに1,500ギガワット以上増加すると予想されています。総運転時間が38万8,000時間以上に及ぶGEのHAガスタービンは、すでに現場で実証済みであり、ケイスネス社でもペンシルベニア州の発電所ですでに2基運用しています。

ケイスネス・エナジーのロス・エイン社長は次のように述べています。「今回もGEと協力できることを楽しみにしていますし、より環境に優しく効率の高い電力のための最先端の発電ソリューションを、PJM市場に導入できることを誇りに思います。この技術のメリットを活用して、柔軟性と信頼性にすぐれ、効率的で低価格の電力を利用者の皆様に提供したいと考えています」

最上部および上部画像:GEHAガスタービンは、50ヘルツと60ヘルツの両方のマーケットで
世界最高効率の発電所に採用されている装置と認められてきました。他のガスタービンと比較して
シンプルな構造のため設置に要する工期が大幅に短縮されるほか、起動に要する時間も業界で最短の水準を実現しており、
GEのデータでは、起動後わずか10分で定格出力に到達します。画像提供:GEパワー

今回の発表は、2019年に締結された一連のHAタービン関連の契約に続くものです。オハイオ州ではLong Ridge Energy Generationプロジェクト、さらにペンシルベニア州西部ではHill Top Energy CenterでHAタービンが採用されました。ミシガン州では、Indeck Niles Energy Center において、2基の7HA.02タービンを統合した1,000メガワット規模の発電所プロジェクトが予定されています。HAタービンの導入は米国外でも拡大しています。イスラエルでは、オロト・ラビン発電所の近代化計画において同国で初めてGE製HAタービンが導入され、国内で最大かつ最高効率のガス施設となります。また、台湾では、GEにとって台湾における3件目のHAプロジェクトとなる台湾電力公司が大潭発電所8号機および9号機建設計画に4基のHAタービンを採用しました。

以上のような実績により、GEはMcCoy Power Reportsのガスタービン部門最新レポートで、10MW以上のガスタービン受注数のカテゴリーにおいて、2019年上半期のリーダーと認定されました。

ケイスネス・エナジー社のガーンジー発電所では、各HAユニットにGE製の排熱回収ボイラーと蒸気タービン発電機も設置されます。これらの装置は、そのままでは無駄になってしまうタービン排ガス中の熱エネルギーを回収し、その熱を利用して発生させた蒸気で蒸気タービンを回すことで発電量を増やす仕組みです。

さらに、GEパワーは複数年契約のもと、このガーンジー郡の発電所にデジタルシステムを提供します。タービン上のセンサーからのデータを収集し、予測分析を実行するGEのアセット・パフォーマンス・マネジメント(APM)ソフトウェアを搭載したシステムです。潜在的な問題を早期に発見し、発電所の長期的な効率性と信頼性を高めることを目的としており、例えば、予防的メンテナンスをいつ実施するか、需要や環境条件が変動する中でいかに最大限の効率で稼動させるか、などをより的確に把握できます。

GEパワーの北米営業部門を統括するデービッド・ロスは、2022年第4四半期に完了が予定されるこのプロジェクトに参加できることについて次のように述べています。「ケイスネス・エナジーはGEにとって大変重要な長年のお客様です。同社のガーンジー発電所の心臓部に、世界基準のHA技術が採用されたことを光栄に思います。GEの業界最高基準の技術とサービスを活用し、ケイスネス・エナジーは再生可能エネルギーの支援と送電網の安定に柔軟に対応しながら、オハイオ州とその周辺地域の市民や企業に、極めて効率がよく、低価格で信頼性の高い電力を供給することができるでしょう」

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