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イノベーションはGEのDNA: GEリサーチが3つの新たな先端リサーチセンターへと進化

ウィル・パーマー

GEにおいて研究開発は、常に重要な役割を果たしてきました。なかでも創立当初の10年間は特別でした。1900年、トーマス・エジソンの新会社はその競争力を革新し維持していくために、独自の研究に専念する拠点としてゼネラル・エレクトリック・リサーチ・ラボラトリー(The General Electric Research Laboratory)を創設しました。これは当時、GEのチーフエンジニアだったチャールズ・P・シュタインメッツのアイデアがきっかけでした。彼は、優れた頭脳を一か所に集めることでイノベーションは最も効果的に機能すると主張しました。この経緯から、GEリサーチはニューヨーク州スケネクタディのシュタインメッツの自宅裏の納屋からスタートしましたが、1年後にはレジェンドともなった本社屋に移転しました。さらにその後の1950年10月、リサーチラボは現在のニューヨーク州ニスカユナ近郊のキャンパスに移転・拡張されました。現在では、あらためてグローバル・リサーチ・センター(GRC)と呼ばれています。今では、インドのバンガロールにもGRCとして2つ目のR&D拠点を構えています。

さて、今後2年間で3つの独立した会社に分社化する計画が進行中のGEですが、GEリサーチも同様に、ニューヨーク州・ニスカユナとインド・バンガロールのキャンパスを3つの先進的リサーチセンターに分割し、いずれも研究を継続することを発表しました。分割後、いずれのリサーチセンターも、GEが7月に発表した3つの新会社の名称、すなわちGE HealthCare(GEヘルスケア)、GE Vernova(GEベルノバ)、そしてGE Aerospace(GEエアロスペース)*を冠した独立したリサーチセンターとして運営されます。

GEリサーチが産声を上げたニューヨーク州スケネクタディのチャールズ・シュタインメッツの住居の裏手にある納屋。トップ画像:現在のニューヨーク州ニスカユナのグローバル・リサーチ・センター(GRC)。画像提供:GEリサーチ

GEの会長兼CEOでありGE Aerospace(GEエアロスペース)CEOでもあるラリー・カルプはLinkedInへ投稿した手紙において、3つの独立したリサーチセンターは3社のビジネスを支えるそれぞれ独自の案件にフォーカスする一方で、「最先端の研究や開発に関する相互協力も継続する予定です」と説明しています。

「それぞれの業界のリーディングカンパニーでもある3社にとって、イノベーションは事業戦略上の最優先課題です」とカルプは述べています。

GEリサーチではこれまでも、研究者同士の横断的な連携を通じ、テクノロジーにおけるブレークスルーを起こし、新製品を開発し、現代人の生活をおおきく変えるイノベーションを次々と生み出すという重要な役割を果たしてきました。たとえば、ウィリアム・クーリッジがGEリサーチで進めたタングステンフィラメントの開発は、エジソンの白熱電球を長寿命化し、より手頃な価格で一般家庭が購入できることにつながりました。化学者のアーヴィング・ラングミュアは原子状水素を発見し、水素溶接技術を開発しました。彼はのちに、スネクタディでの表面化学の先駆的な研究によってノーベル化学賞を受賞しました。また、GEリサーチからは有声映画(映像と音声が同期した映画)の技術も生まれ、さらに画質の向上も実現しました。1918年にはGE初の女性科学者として採用されたキャサリン・バー・ブロジェットが、人間の目に光が映り込まない「無反射」ガラスを発明し、映画撮影用カメラレンズの焦点をはっきりさせることに貢献しました。その技術はその後、眼鏡用レンズなどの日用品にも活用されるようになったのです。

1922年、スケネクタディ・リサーチラボの外階段に立つGEのリサーチのパイオニアたち。向かって左からウィリアム・クーリッジ、ウィリス・R・ホイットニー、トーマス・エジソン、チャールズ・P・シュタインメッツ、そしてアーヴィング・ラングミュア。画像提供:GEリサーチ

今後も、この3社それぞれの新リサーチセンターは、「プレシジョンヘルス」、「エネルギー転換」、そして「新しい空の旅」という、3社が重点的にフォーカスする3分野を推進する上で極めて重要な役割を果たしていきます。GEのCTO(最高技術責任者)を務めるヴィック・アバーテは、分割後も3つのリサーチセンターが協働することは「GEのイノベーションへのコミットメントを3倍に高めることになる」と表現しています。またLinkedInに投稿した記事の中でアバーテは次のようにも語っています。「我々にできる最大限の努力を具現化することでGEのイノベーションのDNAを受け継ぐことほど、トーマス・エジソンのレガシーを讃えるのにふさわしい方法はないでしょう。」

スケネクタディのGEリサーチラボは、今ではアメリカ合衆国国定歴史建造物(NHL)に指定されています。画像提供:GEリサーチ

備え、超音波、MRI、およびCTイメージングにおけるリーディングカンパニーであるという立場をさらに盤石にしたのです。」

カルプはさらに次のように述べています。「GEリサーチは現在も、そして今後も私たちの努力に不可欠の存在です。これから予定されている独立した3つの企業をその技術力でサポートしてくれることでしょう。」

*これらの予定については、一部地域では法律によって義務付けられた協議の結果の対象となる場合があります

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