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Growth And Momentum:確固たる戦略、オペレーション、財務基盤を伴って2022年を迎えたGE

GEの企業経営

トーマス・ケルナー

ホイットニー・マーサー

 

ことし1月25日、GEは2021年第4四半期の決算報告を行いました。会長兼CEOを務めるラリー・カルプは、ダイナミックに変化する環境に適切に対応したことで、2021年という重要な一年に堅調な利益率の伸びと1株当たり利益の改善、フリーキャッシュフローの増加を実現できたと述べました。さらにカルプは次のように続けました。「私たちは経営戦略、オペレーション、財務基盤の改善を強力に行ってきた結果、こうして2022年を迎えることができました。GEの各チームの献身的な取り組みとレジリエンスには感謝の気持ちでいっぱいです。さらに、とりわけエンドマーケットの需要が高まってアビエーション事業が回復を見せているのと同様に、各ビジネスの短期的な改善のみならず、さらにサステナブルで収益性の高い成長につながる真のモメンタムとビジネスチャンスが目前に広がっています。」

また、カルプは次のように語りました。「このモメンタムがあったからこそ、GEは昨年11月に『GE史上最も大切な出来事の一つ』となった分社化、つまりアビエーション、ヘルスケア、エネルギーの各ビジネスにフォーカスを当てた3つの独立企業の設立を発表することができたのです。これはGEにとって「A Defining Moment」であり、ひいては各ビジネスが長期的な成長を実現し、すべてのステークホルダーにより高い企業価値をもたらすことを可能にします。」

2021年を振り返りながら、カルプは次のように語りました。「GEの各チームはポートフォリオのフォーカスを絞り、負債削減、リーン方式のさらなる浸透および権限委譲を大幅に進めたことで、パフォーマンスをより向上させることができました。また、長期的な財務目標の達成に向けて順調に推移しており、現在の状況と今後の見通しにも自信を持っています。」

成果について

GEのインダストリアル部門の調整後利益率*は既存事業ベースで280ベーシスポイント改善*し、第4四半期中、GEのインダストリアル部門は38億ドルのフリーキャッシュフロー*を創出しました。

2021年通期の調整後のインダストリアル部門の利益率*は390ベーシスポイント*改善し、調整後1株当たり利益*は2.12ドルに達しました[1]。さらに、カルプは「GEは収益改善と規律ある運転資本管理により、インダストリアル部門の2021年通期のフリーキャッシュフロー実績*は51億ドル、あるいはファクタリングの中止を考慮すると58億ドル*[2]に上りました」と説明しました。

GEは通年の受注高が既存事業ベースで12%増となり、全セグメントでサービス部門の受注が増加したことが「2022年のより迅速な回復を支える要因となります」とカルプは説明しました。売上高は、主にサプライチェーン問題の長期化とGEの事業運営上の選択に圧迫された形となったものの、GEはこの2つの要因は一時的なものであると考えています。

カルプCEOは現在のサプライチェーンの混乱に対処していると述べる一方、GEパワーとGEリニューアブルエナジーは事業プロジェクトへの参入をより慎重に選択していると示唆しました。「これは、現時点ではリスクを下げるため取引額を少なくしているものの、時間の経過とともに取引額と利益率が上昇することを意味します」と説明しています。

さらに、カルプはGEの2022年の通期見通しについて、既存事業ベースで売上高が一桁台後半の増収*、利益率は既存事業ベース比で150ベーシスポイント以上*の改善、調整後1株当たり利益*2.80ドルから3.50ドル、フリーキャッシュフローは55憶ドルから65憶ドル*との見込みも示しました。これらの予想は、従来の3列表記式に対し、1列表記式のGEの新しい財務報告様式に基づいています。GEアビエーション・キャピタル・サービシズ(GE Aviation Capital Services、GECAS)とアイルランドのエアキャップ(AerCap)社が昨年11月1日に統合し、これをきっかけにGEが継続事業を連結ベースで開示するようになってからは、よりシンプルな表記形式に則っています [3].

GECASの売却により、GEは2021年に500億ドル以上、過去3年間では870億ドル以上の総負債を削減することができました。

GEのパフォーマンスを推進する原動力は全社にわたるリーン方式と権限移譲のさらなる浸透です。この2つの組み合わせにより、GEは成長と前進のためにより多くの資本を投入することができます。カルプは「何よりもまず、私たちはイノベーションを通じて既存事業の発展を実現しています」と語ります。

2021年6月、CFMインターナショナル(CFM International)は、RISEプログラムの立ち上げを明らかにしました。画像提供:CFM、 トップ画像提供: GEリニューアブルエナジー

GEアビエーション: 「新しい空の旅」の提案

GEは、現在の航空業界の回復を支えるとともに、よりスマートでサステナブルかつ効率的な新しいフライトへ生まれ変わることを進めています。GEアビエーションは、ユナイテッド航空エミレーツ航空エティハド航空などの大口のお客様の保有機がSAF(持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel)で飛行するためのサポート体制を組んでいます。一例として、ユナイテッド航空は自社のボーイング737 MAX 8型機を使用し、片方のエンジン1基でSAF 100%の世界初の商業運航を実施しました。また、昨年6月には、GEとサフラン・エアクラフト・エンジンが50:50で共同出資している合弁会社であるCFMインターナショナル(CFM International)が、現在製造されている最も効率の良いジェットエンジンに比べて燃料消費量とCO2排出量を20%削減する次世代エンジンの高度な技術を実証するために立ち上げた「RISE (Revolutionary Innovation for Sustainable Engines)」プログラムが開始されたことを明らかにしました。さらに、GEは電気を使ったハイブリッドフライトを可能にする技術の研究開発にも投資しています。

GEは2021年、ポケットサイズのワイヤレス超音波診断装置「Vscan Air」を発表しました。これは、超音波の画像をスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末で操作・閲覧できるデバイスです。画像提供:GEヘルスケア

GEヘルスケア: 「プレシジョンヘルス」の推進

カルプは、政府や民間の医療機関が医療の質とキャパシティの向上を目指し、製品やサービスに投資していることを心強く思っていると述べました。その中でも、GEヘルスケアの超音波診断装置事業部門と、この分野で最も急速な成長を遂げているセグメントの1つであるポケットエコー市場への投資についてハイライトしています。GEは2021年初頭に、ポケットサイズのワイヤレス超音波診断装置「Vscan Air」を発表しました。これは、完全ワイヤレスの超音波プローブが映し出す高画質の画像データをスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に送信し、アプリ上で使用できるデバイスです。現在70を超える国で利用されています。カルプは次のように述べています。「持ち運びが楽で使い勝手が良く、普段の診療などでも手軽に使用できることから、今後は様々な医療機関で標準的なケアとして定着することが期待されます。」

GEヘルスケアでは、新たにCEOに就任したピート・アルドゥイーニ(Pete Arduini)のリーダーシップの下で、診断や治療の個別化を推進するプレシジョンヘルスの実現を掲げ、テクノロジーやシステムにも注力しています。その一環として、GEヘルスケアは昨年12月にBKメディカル社(BK Medical)を買収しました。後者は、医師が手術中にも適切な判断を下せるよう、患者の体内をリアルタイムで見ることができる高度な外科手術用画像可視化技術を持つ企業です。

フレキシブル変圧器を利用することで、送配電網事業者は変圧器を設置したい場所を細かく調整することができます。画像提供:GEリサーチ

GEエナジー: 「エネルギー転換」をリードする

GEリニューアブルエナジー、GEパワー、およびGEデジタルの各ビジネスは、CO2排出量削減と気候変動対策に取り組む世界中のお客様へ、よりサステナブルな発電への転換を支援しています。

その事例をいくつかご紹介しましょう。GEガスパワーの9HA.01ガスタービンは、中国本土で初めて天然ガスと水素を混焼するガスタービンになります。また、ことし1月、新しいエネルギー部門の会社の一部となるGEデジタルは、太陽光発電や風力発電、エネルギー貯蔵などの分散型エネルギー源(Distributed Energy Resources、DER)の管理用ソフトウェア開発を専門とするカナダのソフトウェア企業、オーパスワン・ソリューションズ・エナジー社(Opus One Solutions Energy Corp.)との買収合意を発表しました。

一方、GEリニューアブルエナジーの陸上風力タービンはすでに再生可能エネルギーを生み出す存在として確固たる地位を築いていますが、さらに洋上風力タービン・プラットフォームHaliade-Xも加わります。Haliade-Xは、発電容量800MWという米国初の大規模洋上風力発電所となるマサチューセッツ州マーサズ・ヴィンヤード沖のヴィンヤード・ウィンド1(Vineyard Wind 1)プロジェクトや、稼働開始時に発電容量3.6GWの世界最大の洋上風力発電所になると見られる北海のドッガー・バンク(Dogger Bank)発電ファームのタービンとしても選定されています。なお、Haliade-Xタービンには12MWから14MWまでのいくつかの出力仕様が用意されています。

GEは、再生可能エネルギーとガスタービンなどの“いつでも使える”発電源およびスマートグリッドを組み合わせ、電力を全体的な視点で調和させるホリスティック・アプローチが、世界をよりサステナブルな未来へ移行することにつながると考えています。

「GEはそれぞれの業界のリーディングカンパニーともなっている3つの素晴らしいビジネスを運営していますが、今後はそれぞれのビジネスが独立して運営され、事業セクター毎に明確になった投資提案によって、さらに幅広い投資家層を惹きつけることができるでしょう」とカルプは述べています。画像提供:GE

これからの道のり

GEの今後について、カルプは次のように述べています。「GEのお客様、各チーム、投資家がいずれもGEの次のステップへの支持を表明しています。お客様と何百もの対話をしてきましたが、新しい体制はお客様それぞれのニーズによりよく応えることができるだろうとのお言葉をいただいています。」

さらに、カルプは次のようにも語りました。「GE社員も胸を躍らせています。各チームのモチベーションもより高くなっており、フォーカスを絞りながら、前へ進むスピードを上げています。こうした動きを見て、今年に見込んでいる成果にもさらに自信を持てるようになりました。」

くわえて、GEの株主について次のように語っています。「非常に協力的な姿勢をいただいており、これから迎える好機の価値をさらに高める瞬間をご覧いただけると考えています。GEはそれぞれの業界のリーディングカンパニーともなっている3つの素晴らしいビジネスを運営していますが、今後はそれぞれのビジネスが独立して運営され、事業セクター毎に明確になった提案によって、さらに幅広い投資家層を惹きつけることができるでしょう。」

カルプはさらに次のように述べています。「世界の至るところでGEは必要とされ、ベストを尽くすことを期待されています。私たちは3つの素晴らしいビジネスがより大きく成長することを目指して走り出しました。各ビジネスとも、さらにフォーカスを絞り、責任を持つとともに、お客様のニーズに迅速に対応するアジリティをも備えた存在となるでしょう。」

「より広い意味では、これは『Building a world that works』というGEのミッションをより確かなものにするためのフェーズともいえます。GEは「新しい空の旅」の提案、「プレシジョンヘルス」の推進、そして「エネルギー転換」をリードするという、3つのグローバル・ニーズに対し、長期的な成長とバリューを生み出せる非常に恵まれた立場にあります。そして、未来がよりサステナブルで、より健康的で、よりクリーンで、より強い絆でつながる世界となるために、GEの各チームがそれぞれの職務に取り組んでいることを誇りに思います。」

* GAAPベースではない財務指標。 これらのGAAPベースではない財務指標を使用する理由および最も直接的に比較できるGAAP財務指標との調整は、ge.com/investorに掲載されているGEの2021年第4四半期決算資料の中に記載されています。

将来見通しの記述に関する重要情報についてはこちらをご覧ください。

[1]保険事業を含む。

[2]従来の3列報告様式に基づく、2021年第1四半期から非継続のファクタリングの影響を除いたもの。

[3] 3列方式から1列方式への財務諸表報告様式変更についての詳細説明は、こちらのGEの2021年第4四半期の決算資料をご覧ください。

この日本語版は以下の英語版の仮訳です。詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.ge.com/news/reports/growth-and-momentum-ge-enters-2022-with-strength-from-strategic-operational-and-financial

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