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GEが2023年第3四半期決算を発表

スティーブ・ウィノカー(IR担当バイスプレジデント)

 

GEは10月24日、2023年第3四半期の決算を発表しました。当日米国にて行われた決算報告会の詳細についてはこちらをご参照ください(英語のみ)。

2023年第3四半期決算の主なハイライト:

  • 受注総額は179億ドル、前年同期比19%増、既存事業ベースで同18%増
  • 総売上高(GAAPベース)は173億ドル、前年同期比20%の増収;調整後売上高*165億ドル、既存事業ベース比では同18%の増収*
  • 利益率(GAAPベース)は7%、前年同期比330ベーシスポイントの拡大;調整後利益率*は9.8%、既存事業ベースでは760ベーシスポイント拡大*
  • 継続事業ベースの1株当たり利益(GAAPベース)は0.08ドル、前年同期比0.36ドル増;調整後1株当たり利益*は0.82ドル、前年同期比0.99ドル増
  • 営業活動によるキャッシュフロー(GAAPベース)は19億ドル、前年同期比11億ドル増;フリーキャッシュフロー*は17億ドル、前年同期比10億ドル増

 

GEの会長兼CEOでありGE AerospaceのCEOでもあるH・ローレンス・カルプ・Jrは次のように説明しました。「GEは当四半期も売上高、利益、キャッシュが2桁増となり、非常に好調な業績を達成しました。GE Aerospaceでは引き続き旺盛な需要と堅実な業務遂行により、主に民間航空機用エンジンと保守サービスにおいて急成長を遂げています。GE Vernovaでは、グリッド(送配電)部門と陸上風力発電部門が今期黒字となり、今後も業績が改善する見込みです。当社の2大リニューアブルエナジービジネスが成果を上げ、パワー部門が引き続き好調であることから、当社はGE Vernovaの来年のスピンオフに、引き続き大きな自信を持っています。」

カルプは自身のスピーチを次のように結びました。「年初来の業績と第4四半期もモメンタムが継続していることを踏まえ、GEは2023年通期見通しを上方修正します。また、2024年第2四半期の初めには、GE AerospaceとGE Vernovaを独立企業として立ち上げる準備を整えています。私たちはこれまで以上に、これからの未来に対して期待しています。」

全般的に、第3四半期の業績は売上高、利益、フリーキャッシュフロー*が2桁増となり、非常に好調でした。受注高は、既存事業ベースで前年同期比18%増となりましたが、これはすべてのセグメントで機器受注が増加したことと、GE Aerospaceの保守サービス部門の受注が伸びたことが要因です。既存事業ベースの売上高*も18%増収となり、全セグメントにおける売上高増を達成しました。収益力とキャッシュ創出力は大幅に改善され、既存事業ベースの利益率は760ベーシスポイント拡大*し、調整後1株当たり利益*は0.82ドル、フリーキャッシュフロー*は17億ドルになりました。

GE Aerospaceは急成長を遂げています。受注の伸びは前年比34%増でした。既存事業ベースの売上高*は前年比25%増収となり、また、既存事業ベースの利益*は前年同期比33%増益となりましたが、これらは保守サービス部門の着実な成長によるものです。また、防衛分野の売上高は保守サービス部門とエジソンワークス(Edison Works)部門の好調に牽引され、8%増収となりました。特筆すべきは、利益率が既存事業ベースで120ベーシスポイント拡大*し、当四半期は20.4%に達したことです。

GE Vernovaでは分社化を控えているリニューアブルエナジー部門とパワー部門の両ビジネスでパフォーマンスがより強固になっています。今期はグリッド(送配電)関連と陸上風力発電部門が黒字となり、今後も業績が改善する見込みです。リニューアブルエナジー部門の受注増は、グリッド関連と北米陸上風力の各ビジネスが主導しました。売上高は、グリッド、北米陸上風力、洋上風力の各ビジネスに支えられ、既存事業ベースで14%の増収*で、利益は前四半期比、前年同期比ともに改善しました。また、パワー部門は堅調な成長を遂げ、季節的に第3四半期は運転停止が少ないこともあり、利益率は200ベーシスポイントの拡大となりました。

今後の見通しですが、年初来の業績および第4四半期も好調が続くとの予想に基づき、2023年通期見通しを以下のように上方修正します:

 

  • 既存事業ベースの売上高*成長率を従来の2桁台前半という表現から10%台前半へ修正
  • 調整後1株当たり利益*を従来の10ドル~2.30ドルのレンジから2.55ドル~2.65ドルのレンジに上方修正
  • フリーキャッシュフロー*の想定レンジを従来の41億ドル~46億ドルから47億ドル~51億ドルに上方修正

 

さらに、GEはビジネス別ガイダンスを更新し、次のように通期見通しを修正します:

 

  • GE Aerospace:既存事業ベースの売上高*の成長率は10%台後半から20%台前半へ、営業利益は従来の56億ドルから59億ドルのレンジから約60億ドルに上方修正します。フリーキャッシュフロー*は前年比でさらに改善傾向を示しています。
  • GE Vernova:既存事業ベースの売上高*の伸びは1桁台半ばから1桁台後半へ、営業利益は従来の4億ドル~1億ドルのレンジの赤字から3億ドル~1億ドルの赤字に上方修正、フリーキャッシュフロー*は引き続き横ばいから若干の改善との見通しを据え置きます。
    • リニューアブルエナジー部門:既存事業ベースの売上高*成長率を従来の1桁台後半から2桁台前半に上方修正、営業利益は大幅改善との見通しを維持し、フリーキャッシュフロー*は横ばいから改善との見通しを据え置きます。
    • パワー部門:引き続き、既存事業ベースの売上高*の伸びは1桁台前半を見込み、営業利益は前年比で改善し、フリーキャッシュフロー*は減少すると予想しています。

 

GEの事業は年初から非常に好調な業績を上げており、GE AerospaceとGE Vernovaの独立した企業としての立ち上げが近づくにつれ、より確固たる立場を確保しています。GE Vernovaの株式は銘柄コードとしてGEVを使用しニューヨーク証券取引所に上場される予定です。一方、GE Aerospaceの株式は銘柄コードをGEとし、ニューヨーク証券取引所における上場を継続します。また、GEはバランスシートをさらに簡素化および強化し、残りの優先株式を償却し、エアキャップ社(AerCap)株式の一部持ち分を約27億ドルで売却しました。

また、GE Vernovaは有力企業のCFO等を歴任してきたケン・パークスをCFOに迎えるなど重要な人材を新たに迎えました。そしてヴィック・アバーテはリーダーシップにおける役割を拡大し、このたび風力ビジネス全体を統括するCEOに就任しました。さらに、GE Aerospaceでは、GE内外から経験豊富なリーダーを迎え、コーポレート・アフェアーズ、人事、法務、財務の各トップを任命しました。

私自身、今後の展開にこれ以上ないほどの期待を寄せています

今後とも、GEをよろしくお願いいたします。

 

スティーブ・ウィノカーIR担当バイスプレジデントおよびIRチーム一同

 

* GAAPベースではない財務指標。これらのGAAPベースではない財務指標を使用する理由および最も直接的に比較できるGAAP財務指標との調整は、フォーム10-Q四半期報告書およびGEの2023年第3四半期決算資料をご参照ください。

本文書中には「将来見通しに関する記述」が含まれています。GEの実際の将来の業績が、将来見通しに関する記述で示されたものと大幅に異なる可能性がある不確実性の詳細についてはこちらをご覧ください。(英語のみ)

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