
GEが2023年第1四半期決算を発表
スティーブ・ウィノカー(IR担当バイスプレジデント)
GEは4月25日、2023年第1四半期の決算を発表しました。当日米国にて行われた決算報告会の詳細についてはこちらをご参照ください(英語のみ)。
2023年第1四半期決算の主なハイライト:
- 受注総額は176億ドル、前年同期比25%増、既存事業ベースでは同26%増
- 総売上高(GAAPベース)は145億ドル、前年同期比14%の増収;調整後売上高* 137億ドル、既存事業ベース比では同17%の増収*
- 利益率(GAAPベース)は8%、前年同期比5,410ベーシスポイントの拡大;調整後利益率*は6.4%、既存事業ベースでは330ベーシスポイント拡大*
- 継続事業ベースの1株当たり利益(GAAPベース)は56ドル、前年同期比6.72ドル増;調整後1株当たり利益*は0.27ドル、前年同期比0.36ドル増
- 営業活動によるキャッシュフロー(GAAPベース)は2億ドル、前年同期比11億ドル増;フリーキャッシュフロー*は1億ドル、前年同期比13億ドル増
GEの会長兼CEOでありGE AerospaceのCEOでもあるH・ローレンス・カルプ・ジュニアは次のように説明しました。「GEの各チームは2023年を力強くスタートしました。市場需要が堅調に推移していることに加え、リーン方式がさらに浸透し、よりフォーカスを当てたビジネス運営の成果を反映した決算となっています。第1四半期は全セグメントの売上高が既存事業ベースで2桁増の伸びを示し、特にサービス部門が引き続き好調でした。また、全セグメントで利益率が拡大しました。さらに、第1四半期としては、約10年ぶりにフリーキャッシュフローがプラスとなりました。」
カルプは次のように続けました。「GE Aerospaceについては急速な成長が見られ、特に顕著な回復をみせている旅客機部門のお客様へのサポートを進めています。また、GE Vernovaについてはパワー部門の堅調な成長のほか、リニューアブルエナジー部門に継続的な進展の兆しが見られます。GEは、2024年初頭にそれぞれが業界のリーディングカンパニーとなる独立企業GE AerospaceおよびGE Vernovaを設立する準備を全社横断的に進めながら、現在、そして今後もさらに大きなバリューを生み出していきます。」
第1四半期は力強い売上成長のモメンタムが構築された四半期となりました。受注高は既存事業ベースで前年同期比26%増、売上高は*同17%増となり、全セグメントで成長しました。また、既存事業ベースの利益率*が330 ベーシスポイント拡大し、調整後1株当たり利益*が前年同期比0.36ドル増の0.27ドル、フリーキャッシュフロー*が1億ドルと収益性も改善しました。
GEの各ビジネスをより詳しく見ていきましょう。まず、GE Aerospaceでは旅客機関連部門におけるモメンタムが引き続き顕著です。GE Aerospace第1四半期の既存事業ベースの受注高は旅客機向け保守サービス分野および防衛分野の貢献で、14%増を達成しました。既存事業ベースの売上高*も民間航空サービス部門の伸びや前年同期比53%増となったLEAPエンジンを含む機材分野、そして適切な価格設定などに支えられて25%増となりました。さらに、営業利益率は販売数、価格設定、生産性向上が奏功し、既存事業ベースで240ベーシスポイント拡大*しました。また、リーン方式に沿ってオペレーションを進めることで、LEAPエンジンの納入も継続的に改善しています。
つぎに、GE VernovaでもGEの戦略は順調で、リニューアブルエナジー部門とパワー部門が引き続き成果を上げています。リニューアブルエナジー部門の受注高は、グリッド(送配電網)部門が主導し、既存事業ベースでほぼ倍増の94%増となりました。また、陸上風力発電部門でもとりわけ北米で設備機器の受注が大幅な伸びを示しました。売上高はグリッド部門および洋上風力発電部門が牽引し、既存事業ベースの前年同期比で5%増加*しました。また、利益も前四半期比、前年同期比とも改善しました。また、パワー部門では、ガスパワー部門が牽引することで売上高が前四半期に続き堅調な伸びを示し、既存事業ベースで11%増*となりました。また、パワー部門の利益率も保守サービス件数の増加および価格設定・生産性の改善により既存事業ベースで50ベーシスポイント拡大*しました。
GE HealthCareが分社化し、独立を完了した今、GEは次にGE AerospaceとGE Vernovaを独立した投資適格企業として立ち上げることに注力しています。その一環として、バランスシートの簡素化も引き続き進めており、アイルランドのエアキャップ社(AerCap)株式の一部持ち分売却、保有していたベーカー・ヒューズ株式の売却、そして優先株の半分を償却しました。また、航空宇宙分野およびエネルギー分野について造詣が深いダレン・マクデュー退役将校とジェシカ・ウールの2名を新たに取締役会のメンバーとして選任しました。さらに、欧州労使協議会(EWC)との協議も完了し、GE AerospaceとGE Vernova両社の社内外のリーダーから成るチームを編成することができました。このように、GE AerospaceとGE Vernovaの両ビジネスがそれぞれの業界の独立したリーディングカンパニーとしてその可能性を最大限に発揮できるようにするための準備を整えています。
なお、2023年の株主総会は5月3日午前10時(米国東部時間)に電話会議方式で開催されます。ぜひ皆様のご参加をお待ちしております。
IR担当バイスプレジデント、スティーブ・ウィノカーおよびIRチーム一同
* GAAPベースではない財務指標。これらのGAAPベースではない財務指標を使用する理由および最も直接的に比較できるGAAP財務指標との調整は、フォーム10-Q四半期報告書およびGEの2023年第1四半期決算資料をご参照ください。
本文書中には「将来見通しに関する記述」が含まれています。GEの実際の将来の業績が、将来見通しに関する記述で示されたものと大幅に異なる可能性がある不確実性の詳細についてはこちらをご覧ください。