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長期的成長のための土台作り:第1四半期決算報告- GEの今後に期待していると投資家に語るカルプCEO

トーマス・ケルナー

GEは2021年第1四半期の決算報告を4月27日に行いました。会長兼CEOを務めるラリー・カルプ(Larry Culp)は、コロナ禍によってGEアビエーションにおける課題がいまも続いており、前年同期との比較が単純にはできないものの、第1四半期の業績は「2021年を堅調にスタートすることができたことにより、2021年のコミットメントを果たし、利益ある長期的成長を実現できると確信しています」と述べました。

報告によると、受注高が既存事業ベースで前年同期比8%減少し、インダストリアル部門の売上高も既存事業ベースで10%減少*したものの、GEインダストリアル部門の調整後利益率*は5.1%に改善し、既存事業ベースで110ベーシスポイント上昇しました。「注目すべきは、4つの事業部門のうち3つで既存事業の利益が向上し、改善が見られました」とカルプは決算発表会議で投資家に語りました。

カルプはまた、GEの受注残は3,830億ドルであり「高い利益率をもたらすサービス部門がそのうちの約80%近くを占めていることから、引き続き強みになっています」と述べました。

電話による会議の終盤、カルプはGEのインダストリアル部門のキャッシュフロー*はマイナス8億4500万ドルだったものの、2020年に売却したGEバイオファーマ事業の要因を除くと、昨年に比べて17億ドル増加したと述べました。この改善は収益と運転資本の状況改善によるものです。「総じて、特に利益率とキャッシュフローに関して継続的な改善が見られ、こうした改善は今後も続くものであると信じています。第2四半期に目を向けると、インダストリアル部門のフリーキャッシュフローは今期と同程度の伸び率が見込まれます」とカルプは投資家に語りました。

GEがよりフォーカスを絞った、よりシンプルで強靭な事業会社へ変革することで、さらに成長ができるとカルプは言います。その変革の重要な節目となったのは3月に発表されたGEの航空機リース事業であるGE アビエーション・キャピタル・サービシズ(GECAS)とアイルランドのエアキャップ・ホールディングス(AerCap Holdings N.V.)社の統合でした。「このディールは今後3年間で合計700億ドル超の債務削減をもたらします。これによりGEは強靭な体制で長期的に事業に取り組むことが可能になるだけでなく、会計報告を含むさまざまな部分で大幅な簡素化も進められます」とカルプは述べています。

GEに変革をもたらすもう一つの要素として「GEの基盤の強化」が含まれます。「これは、GE全社でリーン方式による経営をさらに浸透させ、安全性、品質、納期、コストを改善すると同時に『質の高い成長』も併せて推進することを意味しています。さらに、GEは各事業部門に大幅な権限移譲を行うと同時にその責任をこれまで以上に明確にすることで、お客様にもたらす価値を最大化しています」とカルプは述べています。

トップ画像:ニューヨーク州スケネクタディにあるGEガスパワーのタッカー・アームストロング(左)とプラントリーダーのエリック・アンダーソンが率いるチームは、工場のオーバーホール時にリーン生産方式を導入しました。上画像:彼らのサウスカロライナ州グリーンビルの同僚もリーン方式を活用して工場をモデル化し、ガスタービン製造に要する時間と在庫を劇的に削減しました。画像提供:アンドルー・ロバートソン(GEレポート)。

GEはより強い土台を築くことで「目標達成に向けてより積極的に多くの時間を使うことができるのです」とカルプは述べました。最近の成功事例として、GE史上最大の陸上風力発電プロジェクトであるオクラホマ州のノース・セントラル・ウィンド・エナジー・ファシリティーズ(North Central Wind Energy Facilities)に530基以上のタービンを納入合意した案件があげられます。GEアビエーションでは、GEとサフラン・エアクラフト・エンジン社(Safran Aircraft Engines)の50対50の合弁会社であるCFMインターナショナル(CFM International)が、サウスウエスト航空(Southwest Airlines)及びスカンジナビア航空(Scandinavian Airlines)と、100機のボーイング737MAXと35機のエアバスA320neoに搭載するLEAPエンジンの保守整備契約を締結しました。GEヘルスケアは、GEのエンジニアが開発したポケットに入るワイヤレス超音波診断装置 Vscan Airも新たに発売しました。これは、搭載する超音波プローブが描出した高画質画像データをスマートフォンに送信し、アプリ上で画像化できるデバイスです。「GEは、ポケットに収まるカラー表示の携帯用超音波デバイスを発表したことでこの市場のパイオニアになりました。現在ではVscan Airによって超音波デバイスがこれからの救命救急の現場で不可欠なツールになることを目の当たりにしています」とGEヘルスケアのグローバル超音波事業部門の社長兼CEOを務めるアンダース・ウォルド(Anders Wold)はGEレポートに語っています。

今後さらにイノベーションを加速することも、GEの経営戦略の重要な部分を担います。「GEがなぜ、何のために存在するのかを考えると、『building a world that works』というひと言であり、長期的な視野で利益ある高成長と企業価値を追求することにあります」とカルプは述べています。この精神は先日の「アースデイ(地球の日)」にホワイトハウスが主催した気候変動サミットの期間中にも示されました。サミットで講演したGEリニューアブルエナジーのバイスプレジデント兼最高技術責任者を務めるダニエル・マーフィルド(Danielle Merfeld)は、GEリサーチのあるチームが風力タービンの効率を高め、エネルギーコストを削減するための超伝導発電機を開発していると紹介しました。また、GEリニューアブルエナジーの子会社であるLMウィンドパワーの研究者グループのひとつは、3Dプリンティング技術を活用してタービンブレードの先端をより軽量化しつつ強度を上げるとともに、そのブレードがライフスパンの最後で完全にリサイクルされる方法を見出すことも目指しています。彼らの同僚は風力タービンタワーの部品を3Dプリンティング技術で製造しています。一方、別の研究者は航空機の電気推進システムにおける技術開発に取り組んでいます。さらに、GEの科学者は高性能なスーパーコンピューターを活用して、風力発電所の設計を改善したり、ガスタービンをより高効率なものにできるよう取り組んでいます。

カルプは、GEには期待できる案件が手元に数多く控えていると言います。「現在、GEでは大小さまざまな段階の案件が存在しますが、いずれも今後大いに期待できるものです。私たちは成長、利益、キャッシュの創出に引き続きフォーカスを絞っており、長期的に企業価値を高め続けることに自信を持っています」と投資家に語りました。

 *Non-GAAP財務指標。 本文書でNon-GAAP財務指標を使用している理由、および最も直接的に比較可能なGAAP財務指標との照合については、GEの2021年第1四半期収益に関する資料および当社ウエブサイドのIR情報セクション(ge.com/investor)に掲載した10Qの中で説明しています。

この日本語版は以下の英語版の仮訳です。詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.ge.com/news/reports/foundation-for-long-term-growth-reporting-q1-results-culp-tells-investors-hes-excited-about

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