
GE-より高い価値を提供する「デジタル・インダストリアル・カンパニー」を目指して
GEは、「デジタル・インダストリアル・カンパニー」としてより高い価値を提供することを目指しています。
現在GEが進めている経営戦略と事業ポートフォリオをご紹介します 。
「デジタル・インダストリアル・カンパニー」、耳慣れないフレーズかもしれませんが、これが今、GEが目指す将来像です。いま私たちはソフトウェア事業に投資しており、同事業の収益は2020年までに現在の3倍近い150億ドル(約1兆8,000億円)になると見込んでいます。
ソフトウェアやアプリが世界中へ広がり続けていくなか、GEはインダストリアル領域における専門性はもとより、産業用ソフトウェアやアプリの開発能力に関しても中心的なポジションにあると自負しています。そしてこの独自のポジショニングを活用して当社ならではの価値を提供し、お客様がこれからの時代を勝ち抜くお手伝いをしたいと考えています。
そこで改めて、いまGEがすすめている事業戦略とポートフォリオ再編、その進捗状況をご説明します。
事業戦略―GEストア
GEの規模や多様性について、イメルトは次のように説明しています。「我々は“GEストア”と呼ぶ仕組みを通して、我々は優位性を強化しそれを全社の利益に繋げます。つまり、すべての事業部門がテクノロジー、市場、組織構造、知力を共有し、それらを活用できる仕組みです。当社がこれまで以上に高い利益率で、よりスピーディに成長している事実が “GEストア”の価値の証左です。“GEストア”は、個別部門の競争力以上に、GE全体の競争力を強化しています。GEがいま“GEストア”で実践しているほどの知力・テクノロジーの社内展開は、ほかの企業には真似のできないことでしょう」
※注:“ストア”には“貯蔵所”という意味合いがあります。
このように“GEストア“は当社の競争優位の鍵となっています。GEは、共有可能なテクノロジーやサービスへの投資を図り、事業や地域を問わず全社規模で、その知力と文化を共有しています。
より価値あるインダストリアル・カンパニーを築き上げるためのポートフォリオ再編
昨年4月、GEはインダストリアル分野のビジネスに注力をすることを宣言。同時に、2018年までにGEキャピタルの大半の資産を売却し、自社の収益の90%を収益性の高いインダストリアル部門の事業やテクノロジーから獲得するという目標も発表しました。この発表は、事業ポートフォリオを変革し、その製造業のルーツに戻る戦略の継続を示すものでした。GEはまた資本配分を変更する戦略も発表。これによって、2018年末までに900億ドル(10兆8,000億円)以上を株主還元できるようになります。
GEキャピタルの売却計画を順調に進めていることに加え、2015年にはGE史上最大のインダストリアル事業買収となったアルストム社の発電・送配電事業買収を完了。これにより、GE製タービンのインストールベースが50%増加したほか補完技術も追加され、世界中にフットプリントを拡げることとなりました。
以下のリストはポートフォリオ変革の一環として行ったGEキャピタル以外の取引の一覧です。
この事業ポートフォリオ変革は、当初の計画の1年前倒しでの進んでいます。2016年、GEは「お客様にとっての成果」にフォーカスし、デジタル・インダストリアル・カンパニーとじてソフトウェアの力をフルに活かしたソリューション提供に力を入れていきます。