ロゴ

決定!:米国初の大規模洋上風力発電プロジェクトを米国政府が承認

トーマス・ケルナー

サム・ウォーレー

マサチューセッツ州東端のケープコッドの南に位置するマーサズ・ヴィンヤード島は、有名人や富裕層の避暑地として知られています。彼らはエネルギーを充電するためにこの島を訪れますが、島はまもなく全く違った形のエネルギーでもその名を知られることになるでしょう。それを担うのは米国で初となる大規模洋上風力発電所で、発電容量は800MWあり、米国の数多くの世帯に再生可能エネルギーによる電力を供給する計画です。

5月上旬、ヴィンヤード・ウィンド1(Vineyard Wind 1)プロジェクトは連邦政府承認プロセスの最終関門を通過し、米国内務省海洋エネルギー管理局から決定証書(Record of Decision)を取得しました。「本日得られた決定証書は、単にプロジェクトの始まりを告げるだけではなく、新たな産業の誕生を示すものです。この最終にして最も重要な連邦政府の承認の取得は、ヴィンヤード・ウィンド1プロジェクトによって雇用、経済的利益、そしてクリーンエネルギー革命がもたらされることを意味するのです」とヴィンヤード・ウィンド(Vineyard Wind)社のCEOを務めるラーズ T.ペダーセン(Lars T. Pedersen)は述べています。

ヴィンヤード・ウィンド1は、現在稼働中のもので最も強力であるGE Haliade-X風力タービンを採用しています。Haliade-Xタービンはプロジェクトごとのニーズに応じ、発電量を12〜14MWから選択できるように設計されます。本プロジェクトに対応する仕様のHaliade-Xプラットフォームを利用することで、マサチューセッツ州の消費者に向けて供給する800MWの総発電容量をそのまま保ちながら、タービンの数を従来の108基から62基にまで絞れる見通しです。

もともとHaliade-Xは発電量が12MWになるように設計されていましたが、オランダで実施したプロトタイプ試験の結果、当初の設計目標を上回る可能性があることがわかりました。

GEリニューアブルエナジーの洋上風力発電事業部門プレジデント兼CEOを務めるジョン・ラヴェル(John Lavelle)は、今週の発表は「2030年までに30GWの洋上風力発電エネルギーを供給するというバイデン政権の目標を達成するための重要なステップ」であり、さらに今回の決定証書の取得は「米国における洋上風力発電のポテンシャルを示す前向きな一歩であり、無限でクリーンな再生可能エネルギーは、海岸近くに住む人々にとって気候変動がもたらす脅威への対応策となるとともにエネルギー転換の加速にも役立つことにもなるのです」と話しました。

ヴィンヤード・ウィンド1は、2023年に顧客への電力供給を開始する予定です。

Haliade-Xの最初のプロトタイプは、2019年にロッテルダム港で発電を開始しました。そして、昨年10月、24時間の発電容量として312MWhという、オランダの3万世帯強をまかなうのに充分な発電量を達成しました。

また、Haliade-XはTIME誌の「2019年の最も重要な発明品100(Best Inventions of 2019)」の一つに選ばれました。

Haliade-Xは英国の北海沖合にあるドッガー・バンク洋上風力発電ファームのフェーズA、BおよびC向けに納入が合意されています。一方、米国内では今回のヴィンヤード・ウィンドのほか、メリーランド州とニュージャージー州の沖合2か所の風力発電所向けにも採用されています。

メール配信メール配信