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ダニエル・マーフェルド、ワシントンD.C.に行く:GEの女性CTOが持続可能な未来のためのアイディアをホワイトハウスに提案

アリッサ・ニューコム

まだ新型コロナウィルス・パンデミックが起こる前、ダニエル・マーフェルド(Danielle Merfeld)はオランダ・ロッテルダム港で稼働している洋上風力タービンの中で最も強力であるGEのHaliade-Xのプロトタイプを視察しました。GEリニューアブルエナジーのCTO(最高技術責任者)を務めるマーフェルドは、それぞれサッカーコートの縦の長さ以上もある3枚の巨大なブレードが260mの高さをもつタービンタワーでゆっくりと回転しながら、オランダの数万世帯分もの消費電力をまかなうのに十分な発電量を作り出している姿を目の当たりにして圧倒されたといいます。

「実際、視察に行ってタワーの基礎部分に立つと、見上げながらこう思わずにはいられませんでした。『GEはついにやり遂げた。私たちが生み出したこのクールな製品は海に向かってそびえ立ち、再生可能エネルギーを活用して世界中に電力を供給することができる』と。世界の大都市のほとんどが海岸沿いに位置し、世界の人口の40%は海岸から100km以内に居住しています。これこそ洋上風力発電が大きなメリットを発揮する点なのです」とマーフェルドは言います。

世界中にあるGEの最新テクノロジーの中から選りすぐったものを直接視察することは、マーフェルドの特にお気に入りの業務です。パンデミックのために不要不急の移動が制限されているなか、マーフェルドは特別なバーチャル・イベントを心から楽しみにしていました。それは4月23日にホワイトハウスが主催した気候変動サミット(Leaders Summit on Climate)で、彼女はリモートで参加し、オンラインで講演を行ったのです(動画を参照、英語のみ)。このオンライン形式のイベントにはバイデン大統領およびCO2排出量と世界のGDPの80%を占める16か国の首脳のほか、市民社会(市民団体:NPO/NGO)のリーダーやマーフェルドのようなビジネスリーダーが集いました。「これほどエキサイティングなイベントに参加したことは今までありませんでした」と彼女は言います。

マーフェルドはノースカロライナ州の自宅からリモートで、GEが脱炭素化を加速するために世界中で行っている取り組みについて話しました。また、GEがイノベーションへ投資を行っていることや、GEリニューアブルエナジーが取り組む最新のテクノロジーおよび研究プロジェクトを紹介するプレゼンテーションを行いました。その中には、MRIシステムで使用されているものと同様の技術をベースとした風力タービン向け新型超伝導発電機を開発するための米国エネルギー省との共同プログラムも含まれています。「GEは今後の洋上風力タービンでこの技術の活用を計画しています。この技術を使えば、風力タービンタワーの最上部で従来型から大きさや重量を増やすことなくより高い発電出力を得られます。その結果として、発電コストがさらに削減できるのです」と彼女は述べました。

また、マーフェルドは3Dプリンティング技術を活用した風力タービン用ブレードの先端部品や、高機能コンクリートを用いて3Dプリンティングで形成した風力タービンの基礎部分、さらにデジタル送配電網およびその他の先端的な取り組みについても紹介しました。

一方で、マーフェルドはGEが資金提供しているチャリティ団体であるGEファウンデーションが最大1億ドルを提供し、様々な状況にある学生がエンジニアリングに携わることが出来るように促すためのグローバルな大学進学支援プログラムとしてNext Engineersプログラムを創設したことを発表しました。「イノベーションを成功させるには、私たちの考え方を多様化すると同時に、様々なコミュニティに属する人々の思いや考えをきちんと活かす必要があります。このプログラムは学生にエンジニアリングの概念とキャリア形成を紹介し、最終的には奨学金も授与します。これにより、GEがなぜ、何のために存在するかを示す『building a world that works』の精神のもと、次世代のエンジニアを育成するのです」と彼女は述べました。

トップ画像および上部画像:「まさに今、GEが世界を変えていると感じています。私たちはエネルギーセクターを変革しています。つまり、エネルギーをより持続可能で、廉価で、誰もが利用できるものにしているのです」とGEリニューアブルエナジーの最高技術責任者を務めるダニエル・マーフェルド(Danielle Merfeld)は述べています。 トップおよび上部画像提供:ダニエル・マーフェルド。動画提供:GEリニューアブルエナジー。

マーフェルドは子供の頃から、パズルを完成させたり理科の実験をするなど、何かにチャレンジすることが好きでした。「現在担っている業務において、そしてGEで長い間、私が本当に気に入っているのは、難しい問題に取り組む機会が得られるという点です。まさに今、GEが世界を変えていると感じています。私たちはエネルギーセクターを変革しています。つまり、エネルギーをより持続可能で、廉価で、誰もが利用できるものにしているのです」と彼女は言います。

自身のテクノロジーへの情熱はその後も続き、マーフェルドはノースウェスタン大学で電気・電子工学の博士号を取得しました。彼女はこれまで21年間、GEで幅広い役職を‌担い、直近まではGEグローバルリサーチのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めていました。また彼女はGEのグローバルなウィメンズ・ネットワーク(Women’s Network)の共同リーダーでもあります。このネットワークは社内の才能ある女性の心を惹き付け、自己啓発を促し、刺激を与え、情熱を持ち続けるために活動しており、マーフェルドはSTEMといわれる、科学(Science)、テクノロジー(Technology)、エンジニアリング(Engineering)、数学(Mathematics)の各専門分野および教育プログラムにおいてあらゆる女性をサポートする賛同者として存在感を発揮しています。さらにこの2月、マーフェルドは全米技術アカデミー(the National Academy of Engineering)の会員にも選出されました。

青少年を対象とした世界規模の国際ロボット競技会であるFIRST Robotics Competitionで登壇するマーフェルド。彼女は、科学、テクノロジー、エンジニアリング、数学の各専門分野、教育プログラムおよび各学校のSTEM教育プログラムにおける女性のサポートに賛同する著名な存在です。今年2月、彼女は全米技術アカデミー会員に選出されました。画像提供:ダニエル・マーフェルド

これまでマーフェルドは業務の一環として世界中を視察してきましたが、昨年得られた成果として自宅で子供たちとより充実した時間を過ごすことができたことを挙げています。子供たちはマーフェルドのバーチャルなホワイトハウス訪問に「とてもワクワクしていた」上に、彼女がパンデミックのさなかに出張せずに済んで「ホッとした」とのことです。仕事を離れると、マーフェルドはハイキングが大好きで、昨年は再び絵筆をとるようにもなりました。

「手を動かしていると最高のアイディアが得られますし、自分のクリエイティブな面も引き出せます。頭の中にある課題に、時にはあまり集中し過ぎないことで、脳の他の部分に刺激を与えられるのだと思います。とてもクールでしょ」と彼女は語りました。

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