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チャレンジングだった第2四半期:カルプCEOが語るコロナ禍で落ち込む経済状況を乗り切る道筋

トマス・ケルナー

7月29日に行われたGEの第2四半期決算に関するプレゼンテーションの中で、GEの会長兼CEOであるH・ローレンス・カルプJrはアナリストや投資家に向けて、今でも新型コロナウイルスの影響で厳しい状況にあると認識しつつも「6月から7月にかけて改善の兆しが少しずつ見え始めています」と語っています。

 

カルプは、GEは第2四半期に直面した課題に対して正面から取り組み、真摯に業務を遂行するともに当社のリスクをさらに抑えるための行動を起こしたことを強調しました。また、「現在目にしている状況と私たちが取った措置を考慮すれば、2020年下半期には収益とキャッシュフローに関して引き続き改善していくことが見込まれます。そして、2021年には産業部門のフリーキャッシュフローはプラスに戻るでしょう。」とも述べています。

 

GEの第2四半期の総受注額は138億ドルとなり、前年同期比38%減調整後の受注高は35%減でした。売上高(GAAP)は24%減の177億ドルとなりました。産業部門の収益*は20%減の163億ドルとなりました。同部門の利益率(GAAP)は390ベーシスポイント減の5.7%減、調整後の同部門の利益率*は1,170ベーシスポイント減の3.2%減となりました。継続事業の一株当たり利益(GAAP)は0.27ドルの損失となり、これには非現金ののれん代、その他の費用、ベーカー・ヒューズ・GEカンパニーの持ち株の一部を売却した影響が含まれています。調整後の一株当たり利益*は0.15ドルの損失となりました。GEの営業活動からのキャッシュフロー(GAAP)は16億ドルの赤字、産業部門のフリーキャッシュフロー*は21億ドルの赤字となりました。

最上部画像:アンジー・ノーマン(右)は、GEのリーンマネジメントに関する専門家の一人です。新型コロナウイルスのパンデミックに際しては、患者用モニターの組み立てを急ぐなど複雑な問題の迅速な解決を専門としています。画像提供:GEアビエーション。

上部画像:GEヘルスケア事業を取り巻く状況は、依然として複雑です。「このように、多くの複雑なプレッシャーにさらされながらも、私たちのチームは利益の減少を食い止めています」とカルプは述べています。画像提供:GEヘルスケア。

 

旅行業界が引き続き苦しい状況にあることで、GEアビエーションと航空会社に航空機をリースするGEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)は新型コロナウイルスにより特に厳しい逆風を受けています。このことについてカルプは、3月に始まった航空会社がキャッシュを節約するために飛行機を飛ばさず整備費用を抑え、新しい飛行機の受領を先送りするなどのトレンドは現在も続いていることを指摘し「私たちはこの二つの事業に対して、コストとキャッシュアクションの両面で積極的に対応しつつ、日々お客様と緊密に連携しています。」と述べています。

 

例えば、航空会社の発着回数は今でもパンデミック前の水準を下回っていますが、カルプはGEアビエーションが「立ち止まっている」のではなく「GE全体のなかで、20億ドルのコスト削減の半分と30億ドルのキャッシュアクションの3分の2を担っている」と述べています。また、GEの見立てとしてショップ・ビジット(修理のためエンジンを取り外して工場に送ること)の増加に直接的につながる世界中の飛行機の発着回数と飛行機一機あたりの発着回数の増加傾向と強い関連性をもって航空ビジネスの回復は続くだろうと述べました。また、GEアビエーションが防衛部門に対してエンジンなどの技術を供給している部分は依然として好調であり、前年比10%増となっていることも指摘しました。

 

発着回数の減少はGECASにも影響を与えています。景気後退に対処するために、毎日オペレーションダッシュボードを使って顧客ごとの状況をきめ細かく把握しながら、損失のおそれがある箇所を早期に発見できるようにしています。またGECAS部門は、国内線に数多く就航しているボーイング737やエアバスA320のようなナローボディ機が約60%を占め、大西洋横断路線に就航し今やコロナ禍の影響を大きく受けているワイドボディ機は30%にとどまっているというポートフォリオのおかげで危機を乗り切ることができました。さらに、このような大型ジェット機を貨物機に転換することで寿命を延ばす戦略的計画をスタートさせました。最近のイスラエル・エアロスペース・インダストリーズとの提携により、15機のボーイング777旅客機を貨物機に転用することを目指しています。カルプは「長期的に見れば、(GEは)航空市場には堅固な基盤を築いていると考えており、この事業の将来とリーダーとしての地位を確保するために尽力しています」と述べました。

 

GEアビエーションは、GEヘルスケアと共同でGEの改革の中心であるリーン生産方式の効果を導入するプロジェクトにも参加しました。GEヘルスケアが患者用モニターの生産量を増やすために組み立てラインを迅速に始動させる必要があった時、英国チェルトナムにあるGEアビエーションの工場がスペースを提供しました。そして、リーン生産方式の原則に従って何百台ものモニターを納品するとともに、平均して4分に1台のスピードで装置を組み立てました。「確かに2020年当初にはこのようなことはGEヘルスケアやGEアビエーションの作業リストには載っていませんでした。しかし今では、優先事項となっています」とカルプは述べています。

 

リーン生産方式はGEガスパワーにも及び、記録を更新した最新のHA ガスタービン「7HA.03」の技術革新と導入の迅速化にも役立っています。チームでは、この第3世代のHAタービンの導入プロセスにおいて、リーン生産方式を使って問題を解決しています。これにより、事業の効率化が進み潜在的な問題をこれまで以上に早く解決することが可能になりました。

 

全体的にみて、GEヘルスケアを取り巻く状況は依然として複雑です。新型コロナウイルス関連製品の需要は高まり続けている一方で、その他の手続きが先送りされていることでほかの製品へのしわ寄せが続いています。「このように、多くの複雑なプレッシャーにさらされながらも、私たちのチームは利益の減少を食い止めています。」とカルプは述べています。

 

プレゼンテーションの中でカルプは、現在の状況にもかかわらずGEの受注残は「3,810億ドルと、依然として非常に堅固であり、そのうち約80%はサービス部門が占めています。」と強調しました。そして、「サービス部門は短期的には打撃を受けるものの、契約期間は何年にもわたるのでその間は顧客との関係は維持されます。」と述べました。

 

またカルプは、GEではバランスシート上のリスクの縮小を進めており、現在の状況下で流動性の維持に重点を置くことで、第2四半期末の現金は410億ドルであったことを指摘しました。GEは、満期が近い短期借入金の積極的な契約延長による負債削減にも引き続き取り組み、その結果2019年当初から220億ドルの債務が削減されています。

 

最後にカルプは、「大きな困難に見舞われたこの四半期を振り返った時、私たちのチームは一丸となって正面から課題に向き合い、真摯に業務に取り組むとともに、当社のリスクをさらに抑えるための行動を取った四半期だったと思えるでしょう。私たちは共に、より良い世界を築いていきます」とまとめました。

 

GEの見通しに関する情報はこちらにあります。

 

* Non-GAAP財務指標

 

なお、この文章には、一般会計基準(GAAP)ベース以外の財務情報が含まれています。これらのデータの一部は、米国証券取引委員会の規則では「non-GAAP財務指標」とみなされています。これらのnon-GAAP財務指標は、当社のGAAP開示を補完するものであり、GAAP指標に代わるものではありません。これらのnon-GAAP財務指標を使用している理由、および最も直接的に比較可能なGAAP財務指標との調整については、書式10-Qの四半期報告書、および当社ウェブサイト(www.ge.com)のIR情報セクションに掲載されているGEの業績に関する補足情報パッケージに含まれています。

GEのウェブサイトのIR情報(www.ge.com/investor)、GE Reports(www.gereports.com)および GE のFacebookページやTwitterアカウントには、投資家向けの財務情報やその他のGEに関する重要な情報が掲載されています。これらの情報は随時更新されますので、投資家の皆様にはこれらのウェブサイトをご覧になることをお勧めします。

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