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GEの業績回復に弾み:第3四半期の収益とキャッシュフローが改善

トマス・ケルナー

10月28日に行われた第3四半期の業績報告でGEのラリー・カルプ会長兼CEOは投資家に向けて依然として厳しい環境が続いているにもかかわらず同社の収益が改善していることを心強く思うと語りました。「引き続き従業員の安全を守り、お客様やコミュニティーのニーズに応え、当社の強みを守りながら収益改善に弾みをつけた第3四半期のGEチームの働きを誇りに思います。売上高はいまだ厳しい状況にありますが、我々の努力によって収益とキャッシュフローが改善しつつあります」と述べました。

こうした努力の多くで重要なのは、リーンマネジメントの原則をあらゆる事業に厳格に適用することです。「リーンは引き続き最も重要な共通項であり、持続可能な成長の基盤となるものです」とカルプは述べます。「GEの経営手法を変える努力も続けています。より活動が行われている場所に『重心』を置いています。GEについて語るときは4つのインダストリアルセグメントの名前を思い出しがちですが、実際の業務の改善は組織内部のもっとと深いレベルで進んでいます「。」

そうした改善が成果を見せ始めています。GEアビエーション、ヘルスケア、リニューアブルエナジー、パワーの各産業部門の利益率は2年ぶりにプラスに転じています。アビエーションを除く3部門は今期、売上も増加しています。

インダストリアル部門のフリーキャッシュフローは主に運転資金と収益の改善により第3四半期末時点で5億ドルとなりました。カルプは、全ての事業部門がプラスに寄与したことで、第4四半期のインダストリアル部門のフリーキャッシュフロー*は少なくとも25億ドルに達すると見込んでいると投資家に報告しました。「以上のことから、市場は全般的に安定しつつあることは明らかです。しかし、ご承知のとおりこの安定は回復という状態には及びません。現在のパンデミックがGEの市場やオペレーション、サプライチェーンに及ぼす影響がどの程度の期間や規模、どのようなペースになるのか現時点では見通すことは困難だと承知しています」と語っています。

GEのインダストリアル部門全体の利益率は310ベーシスポイント減の5.6%となりました。調整後の一株当たりの利益は0.06ドルで、前年同期比では減少しましたが、前四半期と比べると改善しています。インダストリアル部門の本業の売上は12%減少しましたが、これは主に民間航空需要の落ち込みがGEアビエーションに影響を及ぼしたことによるものです。

航空需要の落ち込みはGEの受注額にも影響を及ぼしており、第3四半期のオーガニックな受注高は28%減となりました。カルプは、減少分の75%は主にGEアビエーションであり、GEヘルスケアの一部も受注減の要因となったと説明しました。それでも、GEの受注残は3,840億ドルと依然として「非常に堅固」であると指摘し、受注残の80%は「収益率の高い」サービス部門であり「サービス部門は短期的には打撃を受けるものの、契約期間は何年にもわたるのでその間はお客様との関係が維持されます」と語っています。

また、カルプは各事業部門の業績について、様々な障害にもかかわらずGEアビエーションとGEキャピタル・アビエーション・サービス(GECAS)のいずれも前四半期と比べると改善がみられ、アビエーションに関しては「このまま行けば、今年10億ドル以上のコスト(削減)と20億ドル以上のキャッシュアクションを実現する見込みです」と述べました。例えば、GECASは旅客機を貨物機に転用する計画を拡大し、ボーイング777ワイドボディ機もこれに含めようとしています。また、PIMCOと提携し、保有航空機のアップグレード資金を航空会社に融資する30億ドル規模の新規事業を立ち上げました。

GEヘルスケアについては、パンデミック関連の需要からパンデミック前の水準に近づきつつある患者の画像診断製品へと商品構成をシフトさせることで堅調な収益率とキャッシュフローを実現していると説明しました。

また、GEパワーおよびGEリニューアブルエナジーの両部門は2020年初めに業績が好転しており、経営の規律と経費削減を強化した成果が見え始めていることを投資家に改めて伝えました。そして、第3四半期にはいずれの部門もオーガニックな利益率が堅調に向上し、GEガスパワーは700ベーシスポイント以上、GEリニューアブルエナジーは200ベーシスポイント以上増加したと説明しました。

GEの変革は加速しています。「GEは9月に『We rise to the challenge of building a world that works.』という新たな目標(purpose statement)を設定しました。お客様の期待に応え、プレシジョンヘルスから安全なフライトの再開、そしてエネルギー転換にいたるまで、世界中の大きな課題に取り組み続ける私たちにとってまさにふさわしい目標だと考えています。」とカルプは語っています。そして、発電効率に優れ水素混焼も可能な7HAガスタービン、AI技術を組み込んだ超音波装置、同等クラスの他のエンジンよりも燃費を5%向上させたGE9Xジェットエンジンなど、GEがこの第3四半期にレガシーとなるイノベーションを成し遂げたことを強調しました。

上記のエンジンやタービンは、世界的なエネルギー転換の問題解決にGEが果たす役割が大きくなっていることも示しています。実際、GEは今年9月、事業のエネルギー効率の向上、各工場や施設でのよりクリーンなエネルギー源の利用、省エネのためのリーンマネジメントの活用を通じ、2030年までにカーボンニュートラルを達成する計画を発表しました。

最後に、カルプはGEのCEOとして過ごした2018年からこれまでを振り返りました。「この2年を客観的に振り返って考えたとき、GEの将来に自信を持つことができたのは、この会社に底力があったからです。引き続き難しい経営環境が続くでしょうが、その中で私たちは、これからも日々、謙虚さをもって率直に、狙いを定めて結果を出すという意識をもって業務を続けていきます」と語りました。

最上部画像:オランダ・ロッテルダムでハリアデ-Xのプロトタイプの最上部に立つGEリニューアブルエナジー社員のトミー・メイガーとダニエル・ファーニー。ハリアデ-Xは世界最大出力の洋上風力タービンです。画像提供:GEリニューアルエナジー。

GEの見通しに関する情報はこちらにあります。

*Non-GAAP財務指標

なお、この文書には、一般会計基準(GAAP)ベース以外の財務情報が含まれています。これらのデータの一部は、米国証券取引委員会の規則では「non-GAAP財務指標」とみなされています。これらのnon-GAAP財務指標は、当社のGAAP開示を補完するものであり、GAAP指標に代わるものではありません。これらのnon-GAAP財務指標を使用している理由、および最も直接的に比較可能なGAAP財務指標との調整については、書式10-Qの四半期報告書、および当社ウェブサイト(www.ge.com)のIR情報セクションに掲載されているGEの業績に関する補足情報パッケージに含まれています。

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