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脱炭素、全員集合!:米国アパラチア地方の脱炭素化に向けてGEガスパワーを含む7社が協力

ドロシー・ポメランツ

アメリカのアパラチア地方北部は、オハイオ州、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州にまたがっており、同国で初めて石油と石炭が産出された場所として知られています。以来150年にわたりここはアメリカのエネルギー源として国を支えてきました。しかし今、この地の産業界は軸足を移し、アメリカを低炭素化へと導く先頭にたつことを目指しており、新たな雇用を創出することも視野に入れています。

GEガスパワーを含む7社は、隣り合う3つの州にまたがるこの地域に、低炭素と水素利用の「産業拠点」の構築を目指すアライアンスを締結しました。この地域の産業界における脱炭素化をサポートすることを目的としており、発電を含む産業界のCO2排出を削減・抑制するために、水素利用とCO2回収・利用・貯留(CCUS)という2つのテクノロジーにフォーカスを当てることにしています。

すでに、GEには数十年に渡り世界中の発電所で水素ベースの燃料を利用してきた実績があります。さらに、水素を天然ガスと混合して利用する先行実証プロジェクトを米国からオーストラリアに至るまで幅広く支援しています。水素エコシステムを構築することは、地域を横断する形で経済の再活性化を推進すること、ひいては数千もの新規雇用を創出することが可能です。参加する各社は1つのグループとして、協働して取り組む地域的なアプローチが、やがてアメリカ全土にとってエネルギー転換を実現するためのモデルケースになることを目指しています。

北アパラチア地域におけるアライアンスは、産業界、労働組合、大学、地方自治体、非営利団体など、幅広い関係者と連携することを視野に入れています。GEガスパワーのグローバル脱炭素パートナーシップリーダーのジェレミー・ウェザビー(Jeremee Wetherby)は次のように述べています。「エネルギー転換は、このアライアンスのように、産業横断的なコラボレーションや政策による支援、また社会からの要請がひとつの組織としてまとまった時、より迅速に実現することができるのです。」

アライアンスのメンバー企業としてGE以外に名を連ねているのは、アパラチア盆地で天然ガス生産に注力する企業として名高いイー・キュー・ティー社(EQT Corp.)、ノルウェーのエネルギー企業エクイノール社(Equinor)、マラソン・ペトロリアム社(Marathon Petroleum)および同社のパートナーであるMPLX社、発電機メーカーの三菱重工業、ペンシルベニア州ピッツバーグ近郊に石油化学工場を建設中のシェル・ポリマーズ社(Shell Polymers)、ピッツバーグに本社のあるUSスチール社(U.S. Steel)です。

今回のアライアンスがオハイオ州、ペンシルベニア州、ウェストバージニア州の隣接3州地域を基盤に調印された背景として、この地域に世界的に著名な大学や国立研究所が数多くあること、さらに製造業、素材、エネルギーのいずれの分野でも強固な産業基盤が確保されていることが挙げられます。また、この地域には高い技術力と知見に恵まれた労働力も揃っています。さらに、成長著しいスタートアップ企業による協調体制も構築されているのです。

現段階では、このアライアンスが今後もたらす成果はまだ計画段階にあります。ですが、水素燃焼による発電も含めたクリーンエネルギー技術を活用し、効率的で自動化された未来の製造業を構築するために、メンバー企業それぞれが持つ力はまさに理想的と言えるでしょう。

トップ画像提供: ゲッティ・イメージズ

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