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サステナビリティ・ストーリー:エネルギー産業の脱炭素化へ貢献するGE

ウィル・パルマ―

GEは2020年、自社の事業活動におけるカーボンニュートラルを2030年までに達成するというコミットメントを公表しましたが、その翌年の2021年にはさらに踏み込んだ目標を発表しました。それは2050年までにCO2排出量ネットゼロを実現するという計画で、これには販売済み製品の利用に起因するスコープ3排出量も含まれています。GEが先日発表した「2021年サステナビリティレポート」では、この1年で達成した数々の大きな成果を振り返るとともに、洋上風力発電、水素燃料、CO2回収・隔離(CCUS)、小型モジュール原子炉、揚水発電などのテクノロジーを取り上げています。こうした革新的なテクノロジーが現在どこで使用されているかは、こちらの地図でご確認ください。

石炭火力を脱炭素化へ

Manildra Australia

オーストラリアのマニルドラ・グループ(Manildra Group)は、自社の発電所のひとつで使用している石炭火力ボイラーを効率的なGE製天然ガスタービン2基にリプレースする予定です。このタービンはアグリビジネスに携わる同グループの年間エネルギーコストを削減し、電力と蒸気の両方の効率的な生成とCO2排出量の最大40%減に寄与します。GEオーストラリアのCEOを務めるサム・マレシュ(Sam Maresh)は次のように説明します。「これまでマニルドラ社はその蒸留プロセスに必要なエネルギーと蒸気を石炭に依存してきました。ですが、今ではより高効率な蒸気や電力の生成手法があります。」詳しくはこちらをご覧ください。

エネルギー転換

Big Bend

フロリダ州のタンパ・エレクトリック・カンパニー(Tampa Electric Company:以下TECO)は、築50年の石炭火力発電所をGEが設計した効率的なガスタービン2基を備える発電所にリプレースしているところです。GE製HA(high-efficiency, air-cooled:高効率空冷式)ガスタービンは、世界で最も強力かつ効率的なガスタービンの一つです。また、石炭燃料からフェーズアウトして天然ガス火力発電に切り替えることで、CO2排出量を最大67%削減することが可能となります。「既存の石炭火力発電を廃止し、新規の高効率コンバインドサイクル発電に切り替えるcoal to gas(石炭からガスへ)は気候変動対策に有効であると期待されています。私たちは今回の切り替えでTECOをはじめとするお客様を支援できることを嬉しく思っています」とGEガスパワーの南北アメリカCEOを務めるエリック・グレイ(Eric Gray)が語っています。詳しくはこちらのGEレポートをご覧ください。

ガンバレ、水素

Long Ridge

ことし4月、米国初の水素専焼発電所であるオハイオ州のロングリッジ・エナジー・ターミナル(Long Ridge Energy Terminal)は、天然ガスと水素の混合燃料を使用して発電を行いました。水素は燃焼時にCO2を発生しません。また、エネルギー産業がCO2排出量の削減および脱炭素化という目標を実現する上でガス火力発電は重要なツールとなる可能性を秘めています。ロングリッジ発電所は米国の40万世帯に充分な電力を供給することが可能で、その心臓部とも言えるGEパワー製7HA.02ガスタービンは世界最先端のガスタービンの一つです。詳しくはこちらのGEレポートをご覧ください。

水素の時代

Uniper Partnership

2020年、世界最大の発電事業者のひとつであるユニパー(Uniper)は、2035年までにカーボンニュートラルを達成する計画を発表しました。同社はすでに発電事業の脱炭素化に向けてGEガスパワーとパートナーシップを結んでいます。両社は現在、英国に立地するユニパーの最新コンバインドサイクル発電所でCO2排出量を削減すべく協力しています。「ガスタービンの低炭素化に向けた選択肢を模索することは、今後十年間における電力業界のCO2排出量削減に大きく寄与することでしょう。そして、水素と天然ガスの混合が私たちが考える選択肢の一つなのです」と、ユニパーで資産管理およびMaking Net Zero Possibleプロジェクトを統括するイアン・ロジャーズ氏(Ian Rogers)は話しています。「このプロジェクトは、当社のガス発電設備の脱炭素化に向けた着実な一歩となります。」詳しくはこちらをご覧ください。

天然ガス+水素=低炭素化

Harbin Electric

GEガスパワー製HAガスタービン群は世界でも屈指の効率性を誇る製品で、ヨーロッパやアジアの発電所が高効率の記録を達成することに貢献しています。GEおよびハルビン・エレクトリック・コーポレーション(Harbin Electric Corporation)は、中国広東省の国有発電所にGE製9HA.01タービン2基を設置することを発表しており、同施設は天然ガスおよび最大10%の水素の混合ガスで運用される予定です。同じ規模の石炭火力発電所に比べて、水素10%を混合した天然ガスを燃料とするコンバインドサイクル発電所ではCO2排出量を約40%にまで抑えられます。混合燃料に含まれる水素の量は増やすことができ、人口密度の高い同地域におけるカーボンフットプリントの削減を実現します。広東省のプロジェクトについてはこちらをご覧ください

パワフルなニュース

Sierra turbine

GEリニューアブルエナジー製のパワフルな新型の陸上風力発電タービンSierraは、米国の風力発電の未来を明るいものにするとともに、発電事業者がより多くの電力を発電することにも貢献します。革新的な機能を備える同タービンは1基で米国の3000世帯以上をまかなうのに充分な3~3.4MWの発電が可能です。ボーイング747の全長の2倍に相当する140m(460フィート)のローターを構成する3つのブレードは、輸送の際カーブした道路を通行しやすくするために2つに分解しての出荷が可能です。詳しくはこちらのGEレポートにてご覧ください。

ヴィンヤード・ウィンドからGE製Haliade-Xタービン62基を受注

Haliade X

GEリニューアブルエナジーは、ヴィンヤード・ウィンド社(Vineyard Wind)から米国初の大規模洋上風力発電所である「ヴィンヤード・ウィンド1(Vineyard Wind 1)」向けにHaliade-Xタービンを受注しました。このプロジェクトはマサチューセッツ州のマーサズ・ヴィンヤード島沖15マイル(約24km)に建設される計画で、Haliade-X 13MWタービン62基が導入されます。これにより、同州40万以上の世帯および企業に費用競争力の高い電力を供給し、年間160万トン以上のCO2排出量を削減することが期待されます。詳しくはこちらをご覧ください。

日本でも大活躍

Mitsubishi Haliade-X

日本政府は、発電総容量1,688MWを超える洋上風力発電所3施設の事業者として、三菱商事などが構成する企業連合(コンソーシアム)を選定しました。これら3つのプロジェクトでは、GEリニューアブルエナジー製Haliade-Xタービン134基が導入される予定です。タービン1基あたりの発電容量は12.6MWとなります。Haliade-Xは、米国初の大規模洋上風力発電所であるマサチューセッツ州のヴィンヤード・ウィンド1プロジェクト(800MW)、北海沖合にあり稼働後には世界最大の洋上風力発電になる予定のドッガーバンク・プロジェクト(3.6GW)にも採用されています。Haliade-Xタービンには複数のバージョンがあり、12~14MWの発電が可能です。同タービンの詳細についてはこちら、日本のプロジェクトの詳しくはこちらをご覧ください。

全長107メートルのブレードの新生産ラインを追加

LM Wind blade

現在稼働中のもので世界最強となる風力タービンHaliade-Xのブレードはまさに見る者を圧倒する大きさがあります。サッカーのフィールドよりも長く、端から端まで107mもあるブレードは、沖合の風からメガワット級の再生可能エネルギーを生み出すことができます。GEリニューアブルエナジーの子会社であるLMウィンドパワーは2019年に初めてHaliade-X向けのブレードをフランスのシェルブール(Cherbourg)に建設した新工場から出荷しました。現在ではタービン需要の増加に応じ、同工場には第2の生産ラインの導入が計画されています。このブレードの詳細はこちらをご覧ください。

3Dプリンティングが最適

3D blades

ニューヨーク州ベルゲンでは、GEリニューアブルエナジーの従業員が世界最大級の3Dプリンターを使用し、風力タービンタワーの基礎をハイテクコンクリートで成形しています。ここでの彼らの活躍次第で、風力発電産業における陸上風力タービンのサイズと出力のボトルネックを解消し、より高効率な風力発電所の設計につながる可能性もあります。詳しくはこちらをご覧ください。

ポーランドの原子力発電

SMR Poland

2021年12月、オンタリオ・パワー・ジェネレーション(Ontario Power Generation)は、2030年までの稼働を予定するカナダ初のグリッドスケールSMR(小型モジュール式原子炉)の建設をGE日立ニュークリア・エナジーに委託しました。現在、このテクノロジーはヨーロッパからも関心を集めています。GE日立ニュークリア・エナジーとカナダの原子力事業会社であるBWXT、ポーランドのシントス・グリーン・エナジー(Synthos Green Energy)は、2030年代前半までにポーランドに10基以上のGE日立製BWRX-300 SMRを設置することに協力すると発表しています。BWRX-300の詳細はこちら、今回の合意に関する詳細はこちらをご覧ください。

小さな原子炉、大きな潜在力

SMR TVA

米国東部の大部分を担う電力会社であるテネシー川流域開発公社(TVA)は、脱炭素化目標の達成に向け、先進的な原子力技術を探究するため新たなイニシアチブに同意しました。このNew Nuclear Programは、テネシー州クリンチ・リバー発電所および「今後TVAシステムが必要と想定される他のサイト」に「先進的な原子炉技術を展開していくポテンシャルがあるかを検討」するために最大2億ドルを供出するとしています。TVAはとりわけ、GE日立ニュークリア・エナジーが設計したSMRであるBWRX-300に注目しています。詳しくはこちらのGEレポートをご覧ください。

電気のシンフォニー

Electric symphony

すべての世帯が電気自動車を有し、屋根にはソーラーパネル、ガレージには充電システム、スマートサーモスタットや電気温水器など複数の装置を備えたスマートホームが立ち並ぶ未来を想像することは難しくはないでしょう。このビジョンが実現するにはまだ数年を要するでしょうが、エネルギー産業はその準備を着々と進めています。発電業界では「分散型エネルギー源(DER)」という専門用語も登場しました。先日、ダラスで開催されたDistribuTECH国際会議では、GEデジタルのオーパス・ワン・ソリューション(Opus One Solutions)がオーケストラの指揮者のような機能をもつ新たなソフトウェアを発表しました。このソフトウェアを使えば、送配電事業者がまるでシンフォニーを奏でるように送配電網を柔軟に運用することが可能となります。詳しくはこちらのGEレポートをご覧ください。

エネルギー、デジタル化の時代

Getty grid

GEデジタルは、エネルギー、航空、製造業やその他の多くの産業のお客様がエネルギー転換加速化を迫られている新しい時代に向き合っています。スコット・リース(Scott Reese)新CEO率いるGEデジタルは成長に向けた体制を整えており、組織の一新も予定されています。GEレポートは数回に分けてGEデジタルの経営陣にこの計画の詳細について話を聞きました。第一回目では、エネルギー転換におけるソフトウェアの役割、そしてそれが再生可能エネルギーの導入において電力事業者をいかに支援しているかについて触れています。詳しくはこちらをご覧ください。

CCUS

DOE CCUS

米国エネルギー省は、既存の天然ガス火力発電所が排出するCO2を最大95%削減に向けた炭素回収・利用・貯留(carbon capture, utilization and storage、以下CCUS)を組み込む方法を探るGE主導の研究に577万ドルの助成金を供与します。この研究ではGEおよびサザンカンパニー(Southern Company)、リンデ・エンジニアリング(Linde Engineering)、ビーエーエスエフ(BASF)、キーウィット(Kiewit)の各社のエンジニアたちが、アラバマ州のジェームス・M・バリー(James M. Barry)火力発電所に集まり、CCUSプロジェクトのエンジニアリング、コスト、およびシステムの組み込みについて18カ月間の研究を実施する予定です。天候に左右されやすい再生可能エネルギー由来の電力をより多く送配電網に送り込む上で不可欠となる天然ガスコンバインドサイクル発電所の起動や出力調整が俊敏という特性を将来に向けて残していくことが狙いです。詳しくはこちらをご覧ください。

揚水発電の可能性

pumped hydro

米国エネルギー省の委託でGEリサーチが作成した新しい報告書では、大量の再生可能エネルギーを受け入れる大規模送配電網に揚水発電を加えることにより、送配電網に必要な年間発電コストを数千万ドル規模で削減できることを指摘しています。この揚水発電によって、再生可能エネルギーでは充分に賄えない電力需要増に対応するために化石燃料発電に頼ることを抑えられます。そのうえ、数百万トンのCO2排出量削減にもつながります。GEレポートは、揚水発電および報告書についてGEリニューアブルエナジーの水力部門でシニアプロダクトマネージャーを務めるデイヴィッド・ハヴァード(David Havard)に話を聞きました。詳しくはこちらをご覧ください。

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